グーグルで検索すると分かるが、世の中にはオーバーカロリーが筋肥大には必須であると主張する人が多い。そして、私が調べた限りではどれも納得出来る根拠が添えられていない。
前提として、
(摂取カロリー > 消費カロリー) and 適切なトレーニングをする => (筋合成 > 筋分解)
これは経験的には正しいと思う。この方法だと脂肪もつくが、筋肉もつく。それに、週5とかいうトレーニングも出来る。
問題は、彼らの論理がこの逆であることだ。逆を勝手に導いてはいけない。
私は糖質制限をしても、筋肥大は可能であると考えている。仮にアンダーカロリーでもだ。なぜかというと、糖質制限をすると、炭水化物をとる代わりに蛋白質と脂肪をとるわけだから、アミノ酸濃度は保たれやすい。従ってそれを糖新生のために使い続けることが出来る。だから、筋肉が異化するまで追い込まれない。また同時に、筋肥大するために必要なアミノ酸が血中に溢れてる状態だから、これも筋肥大を促進するはずである。
他の要因としては、
- テストステロンの向上
- 脂肪の減少 (より筋肉を収縮させることが出来る。脂肪があるとそれが邪魔になる)
- 健康的であること (脂肪が減れば呼吸が楽になる。血圧が安定している etc)
がある。もっと言うと、健康であるから仕事がうまくいき、給与をたくさんもらえればもっと良質なサプリを使うことが出来るかも知れない。BCAAを日常からコンスタントに飲めれば筋肥大に有利というのは誰も疑わない。しかしマニーの問題があり、容易ではないのだ。
私は今、糖質制限をしながら筋肥大出来る根拠について考えてるわけだが、なぜこんなことを考えるかというと、従来型の、炭水化物をとって身体を大きくすることによって筋肥大をするという発想自体が、糖質に脳を冒された発想のように思うからだ。達成したいのは筋肥大 > 筋分解なのに、なぜカロリーの話が出てくるのか分からない。しかもカロリーという概念自体が怪しいのだ。また、脂肪を減らしながら筋肥大をするということは不可能であると信じられているが、カロリー制限をしないと体重を減らすことは不可能であると今まで信じられてきたものを覆したものが糖質制限なのだ。だから、アンダーカロリーでも筋肥大が出来るというのはおかしな話ではない。
ちなみに、炭水化物をとることによって筋肥大が起こるというのは、炭水化物をとる -> 血糖値が上がる -> インシュリンが出る -> インシュリンはアナボリックホルモンである という理屈である。しかし糖質制限を学んだみなさんなら分かるように、これは絶対にダメなことだ。つまり、現在の筋肥大に関する常識というのは、身体に悪いことをするけど筋肥大は起こすというかなり危ない発想なのだ。その代わりにアレルギーも悪化するだろうし、日中は眠くなる。続ければ血管はボロボロになる。もしこの方法をとらないと筋肥大が出来ないならば、筋肥大自体を諦めた方が良いと思う。
だが、人間がこんな危険な方法をとらないと筋肥大出来ないように設計されているとは到底思えない。なぜならば、筋肉を肥大させるということは生き残るために重要なことだからだ。だから、炭水化物をとらなくても筋肥大する方法はあるはずで、炭水化物をとらないことを糖質制限といい、糖質制限が人間にとって良質であることが分かったから、きっと糖質制限でも筋肥大が出来るように設計されているだろうと考えているのだ。