ツイッターに、若者の投票権の重みを上げろという人いたので、それについて少し考えてみた。(本人の名誉に配慮して、名前は隠した)
老人による相次ぐ自動車事故、政府による年金崩壊宣言など、今の日本には若者が老人に対するヘイトを増す要因に溢れている。老人から免許証を取り上げろ、年金は払いたくない。こう思うのは当然である。
この国を変えるためには、若者が選挙で有利になる必要がある。現状として、若者の投票率が低いのは、自分たちが人口グラフ的に不利だからでもあるから、これを是正する必要もある。
その直接的な改善としては、平均寿命との差分(平均余命)によって一票の重み付けをするということが考えられる。これは、その国でその差分期間だけ生きるのだから、その分だけ発言権を持つのは当たり前だという考えに拠る。例えば、平均年齢が80歳の場合、79歳の人の一票は1の重みを与え、20歳の人の一票には60の重みを与える。年齢が80歳以上の人は重み0としてもいいし、あるいは1を与えてもいいと思う。こうすると、20歳の人は積極的に選挙に行きたくなるだろうし、選挙にも勝ちやすくなる。しかしこの補正方法だとあまりにも若者が強すぎるから、一般に、平均余命を引数として関数としてもいい。例えば、20歳の人は重み2や3くらいにするだけでも効果があると思う。
これに対する老人サイドから考えられる反論は、自分たちが若い時にはこの補正がなかったのだから損をしているというものが考えられて、至極まっとうな意見だといえるが、
人口グラフ的に、彼らが若かった頃は自分たちの意見が通りやすかったのだから、補正自体を受け入れないというのは許されない。また、若者の人口が少ないのは彼らのせいでもあるのだから、なおのこと許されない。
だからより妥当なのは、
- 平均余命
- 人口グラフにおける割合
を引数にして一票の重みを決めると良いと思う。
他には、投票権があるのは50歳までで均一で重み1として、それ以降は投票権を失うという方式も私はアリだと思う。これは、国を自分たちにとって有利に変えられると日本の経済時代が発展する世代にのみ、発言権を与えるという考え方に拠る。
将来的には、投票はマイナンバーを使った電子投票となるはずだから、その投票画面には、
「あなたの一票の重みは1.378432784です」
のように書いてあり、投票結果はこの値を使って決まるようになると思う。これは、今のように手で開票していくような昭和的な手法では実現不可能だが、令和的な電子化を前提とすれば可能となる。電子化を促進する意味でも、電子化についてこれない老人世代に投票権を与えないというのは合理的といえる。
投票の電子化は、それだけでも若者の投票率を上げる要因になるから、ぜひ早急に対応してもらいたいとも思う。