東大を舐めている全ての人達へ|tonoike19950604|note
まず私がこの著者に対して尊敬しており、本記事が決してつまらないマウンティングではないことを述べたい。私は著者と同様に中学受験をして、御三家の一つである麻布中学に入ったが、大学受験では奮わず二浪してやっと京大の工学部に入った程度の雑魚であり、明らかに著者の方が大学受験の結果としては勝っているから、東大に入ったこと自体尊敬するし、ましてやこのレベルの努力など私には出来ないからこの点も尊敬する。今は東大の底辺と謙遜されているが、必ずまた這い上がってくるものと思われる。
この長文の概要を箇条書きする。
- 著者は中学受験をした。勉強を親に強要され、虐待された。結果として第一志望には落ち、絶望した。
- 反動からか勉学をおろそかにし、高2の時点ではMARCHにすら受からないレベルだった。そこから必死に挽回を狙って努力したが、全落ちした。
- 浪人して努力した結果、東大に受かった。
- しかし東大では現在底辺である。
- 著者の主張は、「東大に入るためには小学生の頃から膨大な努力をしなければいけない、チュッパチャップスじゃねえんだ。ペロペロ舐めるな」である。
このうち、大学受験篇は全くふつうのことしか書いておらず、著者が自身が膨大な努力をしたと言う根拠は中学受験篇にあると読める。そこで、中学受験篇の概要を箇条書きする。
- 著者は5年生の時に地元の塾に通いはじめる。通常は3年冬か4年あたりから中学受験の準備を始めるから、少し遅め。
- PS2を餌に勉強を頑張って結果を出すが、上位クラスに入ってしまいさらに勉強が忙しくなる。
- 大量の宿題。やらないと親に叩かれる。虐待が始まる。
- 何のために生きてるのか。泣く。友達に問いかける。
- 絶望から、凍死を試みるが未遂に終わる。
- 精神崩壊し、授業中に突然泣き出す。
- 塾に辞めたいと申し出ると、中学受験から逃げたら負け犬になると諭される。
- 母親を殺そうと思い、倒して腹を蹴りまくる。
- 母親に抵抗すると、今度は単身赴任中の父親が飛んできて暴行される。
- 第一志望の合格発表に番号はなく、絶望しながら父親と六本木で美味しいケーキを食べる。
小学生の時にこんな経験したら、そりゃ歪む。ストレスで脳が萎縮するかもしれない。犯罪者になっていたかも知れない。しかし東大に受かってるというのがすごい。ポテンシャルも高いのだろうし、精神力も強い。というのが私の正直な感想です。
ただ、
これは中学受験をした人にとって、決して特殊な環境では無いと思います。
というのは少なくとも自分の経験でいうとピンと来なかった。麻布中学には、ちょっと壊れてるやつもいたけど、虐待されてたという話は聞いたことはないし、暗い目をしてるやつがいたりとか、そう感じたこともない。
自分の中学受験を振り返ってみても、自分の場合は3年の冬から塾に通い始めたけど、他の人には2年くらいから中学受験の勉強をはじめている人もいる中でまぐれで無勉強で塾に合格してしまったため、追いつくために半年くらいは母親がつきっきりで死ぬほど勉強したという記憶はある(我輩は猫であるを読みながら、知らない言葉があったら国語辞典で調べるというのを繰り返したのがトラウマになり、夏目漱石はそれ以降読んでない)が、そこからは辛いと感じた記憶がない。受ける試験という試験は全勝だったし、友達と一緒にサッカーをやってから塾に行ってたくらいで、高いところから落としても割れない泥団子を作る研究をしたり、放課後の部活動としてミニ四駆部を立ち上げたりもした。足が多少速かったので陸上の大会にも出てた。合格発表も当然合格してると確信していたから見に行かず、同じく麻布中学を受験してた友達の家に行ってシャイニングスコーピオンをやってた。あれはくそ面白いゲームだった。勉強していたとは思うが、むしろ塾に行くのが楽しかったと思う。塾の友達と一緒に八景島シーパラダイスに行ったのも楽しかった記憶として残っている。
【SFC】 なぜミニ四駆シャイニングスコーピオンはおもしろかったのか | のらりふらりオタク日記
どこをどうやったら、勉強しないと殴られて、精神崩壊して突然泣き出したり自殺しようとしたりする展開になるのかが想像出来ない。中学受験の失敗が原因で親が離婚とかは時々あるとは聞いていたが、虐待されていたまでは聞いたことがなかったので大変勉強になった。もしかしたら自分はラッキーなだけだったんだろうか。中学受験について自分が知ってるダークサイドについては前に書いたので興味のある人は読んでください。
明日から中学入試らしいから煽る わるいおじさんはさらに煽る