日立を退職してから一ヶ月が経ちました。私は元気です。
タイトルのとおり、日本OSS奨励賞を受賞しました。
http://ossforum.jp/ossaward9th2
日本OSSナントカ賞には、貢献賞と奨励賞の二種類があります。貢献賞というのは、長いことOSSに貢献し続けた人に与えられるものです。例えば本を書く、勉強会を開き続ける、Linuxなど有名なOSSに貢献し続けるなどです。一方で奨励賞というのは、この一年で評価されます。いわば、瞬発力勝負です。この一年ならば、ワンチャンあるかもと思ってはいましたが、奇蹟的に受賞することが出来ました。今後も努力を続け、奨励賞受賞者の肩書に恥じぬ技術者になります。
激動の一年でした。
- 2012年の年末にライトブーストの開発を開始しました。
- 春には社内で異動となりました。
- MLに投稿したら食付きがよくて、ライトブーストが色々なところで話題になりました。
- 秋には転職活動を開始して、3ヶ月くらいでさくっと決まりました。
- kernelvmでも発表しました。サイボウズでも発表する機会をいただきました。
- 退職エントリはずいぶんと話題になりました。
- 東京に引っ越しをして、今は新しい会社でカーネルエンジニアをやってます。
奨励賞の受賞は、この激動感を表していると思います。
私は、OSSというものの存在に感謝しています。私は、自分の思考がソフトウェア開発に向いていると思っていますが、OSSがなかったらたぶん続かなかっただろうなと思っているからです。ご存知のとおり、私はテストステロンが非常に高いです。高いテストステロンは以下を導きます。
- 自己顕示欲が高くなります。自分の表現物であるコードを公開することは、これを満たすために適しています。
- プライドが高くなります。公開するからには自分の納得したものにしなければと思うようになります。これは、コードを公開する上で大事なことです。そもそも、プログラマの資質の一つです。高いプライドが優位に働くフィールドがOSSです。
- 支配欲が高くなります。コードを書き、それを広めることで世界に影響が伝わっていきます。これはまた、自分の種を広げることにも似ています。高テスは子孫をたくさん残したいものです。
もし、OSSがなかったら、ソフトウェア開発が面白いと思うことはなかったと思います。OSSというものの存在自体が、私にソフトウェア開発を契機づけてくれました。また、OSSがなかったら、現職を得ることは出来なかったと思うし、転職活動ももっと難しいものになっていたでしょう。オポの観点からもOSSに感謝します。
それでは、2/28に会いましょう!!OSC参加者のみなさんとも会える予定ですので、交流出来たらと思います。