一昔前に「芸能人は歯が命」というCMが流行ったが、 現代では「ユーチューバーは歯が命」だろう。
おれもユーチューバーのはしくれなので歯は大事にしている。
おそらく大半の人は知らない事実として、 「30代は歯が一番悪くなりやすい時期」 というものがある。
ところが、おれは、30代の新規う蝕ゼロだ。 歯周病にもなっていない。
その秘訣を低学歴のみなさんにこっそり教えたい。
歯列矯正
まずおれは、29歳から3年かけて歯列矯正をした。
これは、歯のメンテナンスをしやすくするためだ。
歯列が少しでも歪んでいると、 その点に対して歯垢を除去するのに十分な力を持った上で ブラシが届く確率は猛烈に下がることは想像出来るだろう。 また、電動ブラシなどの有効性も下がることも想像に難くない。
そういった意味で、投資として、 歯列矯正をした。
まず、これを基本としたい。
日本では、女に関しては比較的、親に歯列矯正されるケースが多いが、 これは健康の観点でも良いことだ。女は男より、以下の理由で歯が悪くなりやすい。
- 生理や出産によってホルモンバランスが崩れて、口内環境が悪くなりやすい。
- そもそも男に比べて歯質が弱い。
- スイーツ脳である。
「女は歯列が良ければそれだけで60点」という言葉がある。 これは、歯列が良い女は頬や顎のラインもきれいになることが多いし、 笑顔も美しくなるというのが本来の意味であるが、 やはり、出産を経て歯がボロボロになることが確定されたような女は 価値が低いとおれは感じる。 例えば、歯周病の女とキスするのは嫌だろう(もちろん逆もしかり)。 そうすれば秒でセックスレスになり、不仲から別居だ離婚だとなるに決まっている。 そんなことになったら破滅だ。
一方で男は、少しくらい歯並びが悪くても良いという日式風潮があり、 実際おれはその間違った考えに基づいて歯列矯正をされなかったわけだが、 やはり健康のことを考えるならば歯列矯正はした方がいい。
当たり前だが、 歯周病の人間はコロナも重症化しやすい。
「新型コロナ感染症での口腔内細菌の役割 The role of oral bacteria in COVID-19 」((英国医学雑誌ランセット)という報告にて、新型コロナウイルスの重症化リスクを高める要因に、歯周病菌などのお口の中の細菌が大きく関係していることがわかりました。 https://sannoh-dental.jp/oral-care-and-the-coronavirus-covid-19/
歯列矯正をしていない人間は、人生のプロフェッショナルではない。 もはや、価値観の問題ですらなく、社会人としての義務と考えたい。
歯列矯正には費用が100万円と、 ブラケット1.5年保定1.5年の合計3年間かかったが、 安いものだ。
歯磨き
おれの歯磨きは毎日10分弱かかる。
現在、おれが行っている工程を説明する。
洗口液
おれの歯磨きはまず、化学攻撃から始まる。
今使っているのは、クイックウォッシュ(クリニカ)だ。
この意味は、この洗口液に含まれる「デキストラナーゼ」という酵素によって 歯垢をやんわりと分解して、ブラッシングによって落ちやすくすることである。
歯列矯正をしたとしても、ブラシが届きにくい箇所はあり、 そういう箇所に対してブラシが完璧に当たらなくても十分に歯垢を除去出来るようにすることと、 ブラシが当たらなかった場合でもいきなり致命傷にはならないようにすること。 これが目的である。
また、歯垢が落ちやすくなることは、後の物理攻撃工程の時間の短縮にも繋がる。
フロス
中学受験業界には「御三家 or die」、 大学受験業界には「旧帝大 or die」という言葉があるように、 歯磨き業界には「フロス or die」という言葉がある。
「FLOSS OR DIE」1998年にアメリカ歯周病学会が発表した歯周病予防のためのスローガンです。直訳すると「フロスか死か」。 https://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/kenkoi/kenkou/menu/jigyo/oralhealth/56997.html
フロスをしないやつの歯間は汚く、汚物だ。 したがって、フロスをしないやつは汚物ということになる。 当然、フロスをしないやつの書くコードは汚物に決まっている。
歯列矯正をするのは、このフロスをするためと言っても過言ではない。 歯列が歪んでいれば、そこにフロスは通らないからだ。 フロスをするために生きているくらいの気合がほしい。
さて、フロスだが、おれは巻き尺式のものを使っており、 Y字型のものは使っていない。なぜか。 これは経済的な問題ではない。
Y字型のものは、歯間から抜く時に、 巻き尺式のように歯の横から抜くということが出来ない。
そのため、インレーやレジンが入っている箇所に 対して使うことが出来ない。 接着を剥がす外力が生まれてしまうからである。 これは、これらの補綴物の適合はどんなに精密に作ったとしても100%になることはあり得ず、 ミクロには必ず段差が生まれてしまうからである。
それでもやらないよりはやった方がマシということは言えると思うが、 ベストではない。
補綴物が口内にある人の場合は、 巻き尺式のものを使って、補綴物に引っかかる箇所に対しては 少々面倒ではあるが横から引き抜くというテクを使う。
おれが使っているのは アドバンテージスポンジフロス(クリニカ) だ。 他にもリーチのものも使ったが、特に、フッ素コーティングがしてあるものはそれによって 滑らかさを失っているような感じがしたので良くないと思った。
巻き尺式のフロスだが、 おそらくこれは難易度が高いと思われている節がある。 それ故に、Y字型のものだとかが開発されているのだろう。 しかし、一回やってみればすぐに慣れる。 かわいいまりちゃんに教えてもらおう。
ブラッシング
最後にブラッシングだが、 これはかなりテクが要るので歯科衛生士の人に訓練してもらった方がいい。 おれは、ブラッシングの仕方はかなり良いと言われる。 若い女限定になるが、うちに来れば教えてあげたい。
ここまでの工程で、洗口液によって歯垢は柔らかくなっているし、 歯間の汚れについても、ブラッシングで届く以上にはとれていることになる。 だからあとは歯ブラシを優しく持って、歯の表面を優しく撫でてあげるだけでいい。
歯ブラシは、人によって歯の大きさが違ったりして合う合わないはあると思うので、 色々なものを探求するしかない。
今おれが使ってるのはクリニカPROハブラシ ラバーヘッドで、 繊維系のものに比べて歯茎へのあたりが優しいのと、ヘッドが小さいことが良いと思っているが、 各自で合うものを探した方がいいと思う。
歯磨き粉はクリンプロ(3M)を使っているが、 この歯磨き粉には高濃度フッ素の他に再石灰化成分が入っている点が特徴だ。
定期検診
歯科医院には定期的に通うべきだ。
というか、義務化すべきだ。
例えば、自費治療のインレーなどは、 定期的な検診を条件に数年の保証がつくことが多いが、 それと同様に、定期的な検診をしない人が 歯科治療を保険で受けられるのは筋が通っていない。
おれは4ヶ月に一回か、最悪でも半年に一回は 歯科に行ってクリーニングをしている。
今はエアフローという本当に素晴らしい装置があり、 クリーニングも以前のような苦痛はなくなっている。 また、おれは左下大臼歯が小さい頃の雑な治療が原因で破折してしまい インプラントを入れているが、 エアフローはインプラントの汚れをとるのにも優れている。 歯科業界には、 「エアフロー or die」という言葉がまた新しく生まれようとしている。
とはいえ、多くの家庭にとって年に3回も定期検診に行くのは 経済的な問題で苦しいかも知れない。 ゴミクソ老人どものせいで日本の社会保険料は異常に高くなり、 現役世代の可処分所得は減る一方だ。 歯科定期検診というのは必須ではないという意識があるだろうから、 苦しい家計の中では、真っ先に削られてしまうだろう。
その場合でも、とにかく年に1回でいいから定期検診に行けば、 本当の最悪の事態だけは防ぐことが出来ると言われている。