最近またルービックキューブをやり始めた。 今回の目標は平均15秒レベルのスピードキューバーになることであり、 明確にそこを狙いにいく。
おれはルービックキューブをやったりやめたりを繰り返してきた。 ルービックキューブをやった期間は過去3期あったようだ。
まず第1期は、ユーチューブの視聴者から送られてきたルービックキューブを簡易LBL法で解くところから始まった。 これは2021年の8月あたりだったようだ。 その後、簡易CFOPを覚えて、PLLを一応全部覚えて、秋には平均30秒くらいまでタイムを短縮していた。 OLLは2ルックだった。最低限のアルゴリズムを覚えて、とにかく回すことでタイムは単調に伸びていった。
ここで、おれはルービックキューブをやめた。 このまま続けても、25秒くらいにはなれるかもしれないが、 それ以上の伸びしろがないように感じたからだ。 タイムを伸ばすという観点では、クロスやF2Lを改善することがもっとも効果的だろうが、 学習の順序を考えれば、次はフルOLLを覚えるべきであるが、これがだるかった。
苦し紛れにVHLSを覚えてみたが、これで早くなる気はしなかった。 (ただ、VHLSの学習自体は、OLLを理解する上でも役立つと思うので無駄だったとは思ってない)
VHLSアルゴリズム図解第2期は3x3から逃げるために2x2のオルテガメソッドをやったり、 Rouxをやったり、1.5ルックOLL的なメソッドの研究をやったりした。 この期間は、タイムには興味がなかったので、通しで解くということはしなかった。
そして第3期だが、 やっぱりフルOLLから逃げるのは良くないと考えて、 どのくらい大変なものなのか知るためにも、とりあえず一旦全部覚えてみることにした。 ユーチューブで解法を調べるなどしてOLL57個について解法をまとめ、 イトーヨーカドー木場店のフードコードで何も見ずに全部回すことに成功した。
39歳にして、フルOLLをマスターした京大卒の者しかし、ここでやめてしまった。 この時の定着度は、じっくり考えて脳から記憶を引き出せばなんとかよちよち解ける という程度だったが、ここからさらにタイムを狙いに反復訓練するということに 興味が持てなかったからだ。 だからこの期間も一度も通しで解いてない。
そして今が第4期ということになるが、ここで、フルCFOPを完全にマスターし、 本気で15秒を狙う。 今期15秒に到達出来ないならば、もうルービックキューブはやめる。 すでに、フルOLLはすべて覚え、それなりに早く回せるようになった。 PLLについても、暗記のしやすさを重視していたアルゴリズムは全部捨てて、 回しやすいものを選定し覚え直している。
15秒というのは、かなり大変な目標だ。 20秒ならば適当に続けるだけでなんとかなるような気はするのだが、 そこから5秒短縮となると、意識的なトレーニングを続けていかないと到達不可能だろうと思う。 例えば、クロスで最善を狙ったり、F2Lの先読みなども間違いなく必要な技術になる。 ベンチプレスでいうと、20秒を120kgとすると、15秒は150kgくらい違うような気がする。 ある程度才能があれば、適当に筋トレをしていても120kgくらいは挙がるようになるものだが、 そのまま150kgまで行ける人間というのは、ほとんどいないと思う。 実際、灘→京大卒スピードキューバーのはたむら氏の記事を見ても、 20秒は「昔は20秒の壁だと言われていたが、今ではあっさり超えてしまう人もいるくいらい」「現代では老人でなければ到達可能」だが、 16秒は「もはや貴方のスピードキューブは適当にやっていて伸びるレベルではないのです」と評価している。
ただ、40歳にして挑戦しがいはある。 おれも自分の頭には自信があるタイプだ。
条件も整っている。
1つはエンプティノーズの改善。
知的障害病で書いたように、エンプティノーズは特に「単純記憶」と「ワーキングメモリ」 というスピードキュービング(あと、受験や試験)にとって重要な能力を根こそぎ奪う。 これがかなり改善された今、以前に比べればかなり有利になってると考えられる。
もう1つは神器とも呼べるキューブに出会ったこと。 たまたま興味本位で買ってみた「Moyu WeiLong WRM V10 MagLev」というキューブが あまりにしっくり来て、実はこれがまたキュービングをしてみたくなった理由でもある。 過去、おそらく10万円分くらいのルービックキューブを買ってきたが、 まさか6000円のキューブがこんなに気に入るとは思わなかった。
本当に素晴らしいキューブなので、興味がある人はToriboから買ってみたらどうか。