出来る男はホワイトノイズで快適に寝る

日々を健康に過ごすためには睡眠が大切だ。 身体は、横になってるだけでも栄養が回って回復するものだが、 脳はそうはいかない。

脳を休めるためにはきちんと寝る必要がある。 脳は恐ろしく繊細で、少し眠いだけでも集中力が全くなくなったりする。

しかし田舎ならいざしらず、都会では夜でも全く静かにはならないものだ。 とりわけおれは音に敏感な人間で、 時計の音は当たり前、空気清浄機の静音モードですら気になって眠れなくなる。

中学受験御三家に合格するような高知能人間は、大抵の場合こういった知覚過敏に悩まされている。 脳が高性能だと、知覚も高性能になってしまうという仕組みだ。 他にも、知能と近視に相関があったり、アレルギーにも相関があったりする。 アルベルトアインシュタインなんかもアレルギーに悩まされていたようだ。

こういった高性能人間に対するデバフ要素は、 神様によるバランス調整なのではないかと思っている。 バランス調整という意味では、 室伏のあそこがめちゃくちゃ小さいといいなぁとは思うんだけど、 たぶん80メートルラインを軽く超えてくるはず。不公平だ。

静音を手に入れるため、 日中はSONYの1000XM4というノイズキャンセリングヘッドホンをつけていて、 これはとてもよいのだが、 まさか寝る時にヘッドホンをつけるわけにはいかない。

そこで、長年耳栓をつけていた。 Amazonの履歴によるとかれこれ2014年からずっと、 この耳栓を使い続けてきたらしい。 安いわりにはかなり偏差値が高い耳栓だからおすすめだ。

しかし、寝る時に耳栓をつけることは完全なソリューションではない。

  1. 特定の周波数帯の音しか遮音出来ない。つまり、耳栓をした結果、遮音出来なかった周波数帯の音が却って目立ってしまうこともある
  2. そもそも完全に遮音出来ない(デシベル的な意味で)
  3. 寝てる時に外れることがある
  4. 外耳が傷つく

と言った問題がある。 耳栓を使っていると、外耳が荒れていて、年中かゆいものだ。 この前耳鼻科で見てもらったらやはり荒れてると言われた。 耳栓は安価だが、弱点がある。

そこで理系野郎が考えつくのはそもそもホワイトノイズを発生させて 音をごまかしてしまえばよいということで、 スピーカータイプのホワイトノイズ発生機を買ってみたりしたがこれも役に立たなかった。 安価なものだからかも知れないが、これについては仮説を立てた。 ホワイトノイズがスピーカーというある点から発生されるのが不自然なのだ。

デジタル耳栓という、ノイズキャンセル機能のある耳栓を買ってみたこともあったが、 これもノイズキャンセリングが弱すぎて使い物にならず、 速攻でゴミ箱行きとなった。

こうして色々試しながらも結局耳栓に落ち着くということを繰り返していた。

そんな時に、BOSEのSleepBuds 2と出逢った。

SleepBudsは、ホワイトノイズを流すだけのイヤホンだ。 正確にはホワイトノイズ以外にもさまざまな環境音が出せるのだが、 どれも目的としては、音を聴くことによって外音から気を逸らすということである。 この技術をBOSEは、ノイズキャンセリングと区別するためにノイズマスキングと呼んでいる。

このイヤホン、実に3万円もする。 ホワイトノイズを流すだけなのに3万もするのは高いと思うかも知れないが、 とても軽量で、薄くて、イヤーチップが耳にしっかり嵌ると睡眠中に外れることもない。(まるでコンドームだ) こういった、睡眠時につけていても煩わしくない快適性の分、高くなっていると考えると十分に納得がいく。

実際使ってみてどうかというと、 最初の1週間くらいは慣れずに眠れなかった。 やはり、音を聴きながら眠るというのは簡単ではない。 しかし、使い続けていたら眠れるようになった。

音には何十種類もバリエーションがある。 おれは色々な音を試したが、 Rustleという葉っぱが風で擦れる音が一番安定して眠れることがわかった。 他には、砂嵐の音とか、雨の音とか、エンジンルームの音とか、焚き火の音とか、深海の音とか、色々あるのだが、 朝起きた時のすっきり度を主観で比較した結果、Rustleが最善だという結論に至った。

いずれにしろ、コツは、何も考えず音に集中することだ。 そうして、ぼんやりとしていると、いつの間にか寝てしまう。 今では、SleepBudsをつけたら速攻で寝てしまう。 そしたら朝、耳元から大音量でアラームが流れるまでは熟睡。 まぁ、仕事が鬱だから一時間くらいはベッドの上でツイッターをしてしまうんだけどね。

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