この前の記事で、小卒試験制度を導入して、トップレベルの学生しか進学出来なくすればいいという話をした。
その裏付けとしては、
- 現状として大卒を得たいだけの程度の低い大学生(笑)を量産してそのために3000億円もの補助金がばらまかれていて害
- 今後は情報技術の発展でそういう人たちがやる仕事はなくなるためそもそも学ぶ必要がない
- 一方でその世界では人間は生活は保証されて、娯楽を生み出すことの価値は高まるから、進学出来なくなった学生はゲーマーや芸人を目指す方が社会にとっては有益
ということを挙げた。
今日ツイッターで、シンガポールは小卒試験で人生決まるからすごく大変だという話を見た。調べてみると事実らしい。
小学生の1.7%が卒業試験PSLEで落第したシンガポール - 今日もシンガポールまみれ
PSLEというらしい。
その内容は私が提案したものとは違い、概要としては、
- 全国民強制中学受験 (成績順に中学を選べる)
- 下位1.7%は不合格となり進学が許されない
- 合格した98.3%も、1軍2軍3軍に分類されて(ただし1軍が6割なのそう厳しくはない)、大学進学への年数に違いが出る
なので、トップ層を優遇するという私の思想とは違うが、
- 知能順にきちんと選抜する
- 小学校の時点できちんと勉強させることによって、その課程をマスターさせる
という点は同じといえる。
しかし、シンガポールのPSLEであっても、出来るだけ上位で合格しなければレベルの高い教育を受けることは出来なくなってしまうし、上位の大学への進学も可能性が低くなってしまうということは変わりなく、シンガポールではPSLEで子供を勝たせるために休職する親まで出るほど熱いらしいのだ。
私は、中学以降に躓いてしまう理由の大半はそもそも小学校の課程をしっかりやっていないことが原因だと思っているし、それが日本の経済やメディアを堕落させている原因だとも考えているため、中学受験には肯定的だ。当然、シンガポールのPSLEにも肯定的で、日本もシンガポールを見習って導入すればいいのにと思った。