拝啓 小泉進次郎殿
Rubyというプログラミング言語があります。 今、私はこの言語がこの国の癌だと確信しています。 この言語の開発、使用を禁じる国策を提案します。
Rubyが、日本の ソフトウェア産業の発展を妨げているという主張は
Rubyはゴミ言語。開発を中止すべきという記事に書きました。 興味があればお読みください。
さて、今、この地球上で人類がこれからも生きていくため、 環境問題が議論されています。 もし、電力消費量を減らすことが出来れば、 発電所は減らせます。 それによって燃料資源の節約、二酸化炭素量の削減が出来ます。
今後、電力消費量は指数関数的に上がっていくことが予想されています。
によると、
世界の情報量(IPトラフィック)は2030年には現在の30倍以上、2050年には4,000倍に達すると予想され、現在の技術のまま、まったく省エネルギー対策がなされないと仮定すると、情報関連だけで2030年には年間42PWh、2050年には5,000PWhと、現在の世界の消費電力の約24PWhを大きく上回る予測となった。
ということです。 今日生まれた子供たちが社会で働く頃には、 現在の実に200倍もの電力消費が、情報関連だけで行われてしまうというのです。
電力消費量を下げる方法があります。
コンピュータというのは、様々な部品によって構成されます。 そして、そのうちもっともコンピュータの心臓ともいえ、もっとも発熱する部品が「CPU」です。
プログラミング言語というのはこのCPUを動かすための命令を書くためのものですが、 実は、どのプログラミング言語を使うかによって、同じシステムを実現する場合でもエネルギー効率に違いが出ます。
によると、 Rubyという言語は、 もっとも電力効率の良い言語を1とした場合、 なんと69.91にもなります。
今、世界中から注目されている言語があります。 名前をRustといいます。
Facebookが「Rust Foundation」に参加–「Rust」言語をいかに活用してきたか
Facebookがプログラミング言語「Rust」を支援する「Rust Foundation」に加わった。Rust FoundationにはすでにAmazon Web Services(AWS)、Google、華為技術(ファーウェイ)、Microsoft、Mozillaが参加している。
RustにはGAFAMが注目していることがわかります。
なぜRustが注目を集めているかというと、 第一に電力効率の良さです。 Rustは、さきほどの指標でいうと電力消費はたったの1.04であり、 ほぼ最善です。 大きなデータセンターを保有するこれらの企業にとって 消費電力は差し迫った問題であり、そういった理由からRustに注目し、開発コミュニティに対して投資しています。
電力効率の1位はC言語という言語なのですが、これは実に半世紀に登場した言語であり、 電力効率が良いのは、プログラミング言語自体が大した機能を持っていないからです。 一方で、Rustは2014年に登場した言語であり、最新機能をもったモダンな言語です。 一般的にこういったモダンな言語は電力効率が悪くなりがちです。たくさんの機能を実現しようとするためです。 しかしRustは、この問題に挑戦し、モダンな言語でありながら50年前の言語とほぼ同等の電力効率を実現しています。 これも、Rustが注目される理由の一つです。
Rubyという言語は、国産の言語として無意味に祭り上げられ、不幸なことに 日本のソフトウェア業界に浸透してしまいました。 このまま、Rubyを使い続けていくと、Rustにより電力問題を解決しようとする 欧米諸国に遅れをとってしまうことになります。 また、Rubyはもう世界では広く使われておらず、このままでは日本のITがより一層ガラパゴス化していくことになります。
日本のIT業界も、Rubyからは徐々に離れつつあります。 しかし、その変化は緩やかです。プログラミング言語の流行というのは 市場に出回ってる技術者の数などにも影響されるため、そんなに急激に変わるものではありません。 従って、このままでは10年後も20年後も日本ではRubyがまだ使われ続けることになります。 その時になって電力消費が大きいからもっと効率の良い言語に書き直してくれと言っても不可能です。
このような長期的な問題に対して、国として Rubyの使用禁止、Rustの使用奨励を行うことを提案します。 Rubyを使う企業には罰金を、Rustを使う企業には奨励金を与えます。 こうすることで、日本のIT産業のガラパゴス化を防ぎ、 環境問題も解決することが出来ます。