では米を炊くと、パック米をレンチンして食べる場合に比べて どのくらい食費が節約出来るかという話をした。
引っ越してからしばらくして、 ふるさと納税炊飯器が届き、それ以降、必死に米を炊いている。
炊飯器はこれだろうか。 1万円もしないような廉価モデルだが、最新型の炊飯器は本当に素晴らしい。 炊きたての米がガチでうまい。 ジムに行く前に1合仕掛け、 帰りにスーパーで明らかに健康に悪そうな油がギトギトな 調理済鶏肉を半額で買ってきて それと一緒に食うと、筋肉に栄養が染み渡るような感覚がある。 これでたったの300円なのだ。 こんなことならもっと早く炊飯生活を送って、 お金を貯めていればよかった。
パック米よりもうまくしかも安い炊飯米の短所は、 米研ぎにある。 面倒なだけならばまだいいが、 問題は水が死ぬほど冷たいことだ。 おれの移住してきた地域はかなり寒く、 夜は基本的に氷点下、 日中でも自転車に乗ってると耳が痛くなることがある。 当然、水道水も冷たく、米研ぎはかなりしんどい作業となる。 特に、1合しか炊かない場合には米の量が少ないため、 研ぐのが却って難しくなる。 米を掴むことが難しいからだ。 死ぬほど冷たい水の中に手を突っ込み、たった1合の米を必死に掴みにいく 自分の惨めさに、自然と涙がこぼれることもあった。
そこで、1合ずつ米を研ぐのをやめることにした。 3合ずつ炊いて、それを0.5合ずつ6パックのジップロックに小分けして、 それをレンチンして食べることにすればいい。 Aカップのおっぱいでは揉むことは出来ないが、Fカップならどうか。 これと同じ要領で考えた。 こうすると、米研ぎの回数は減るし、 0.5合ずつ小分けされた米は使い勝手が良い。 やはり、Fカップは正義ということがわかる。
最新の炊飯器には、冷凍を前提とした米炊きモードがあり、 これを使うと解凍したあとの米であっても、炊きたてほどではないものの それなりに美味しく食べることが出来るようになる。 ジップロックは一膳用のやつを使っているが、 これらの合せ技によって、解凍後にもパック米よりはおいしい米を食べることが出来る。 米びつはこれを使っている。 シンプルだが、蓋もピシッと閉まるし十分な機能がある。
さて、ここでちょっとした疑問が浮かんでくる。 6パックのジップロックを作る生活を継続するには、 本当にジップロックを6つしか持たなくでいいのだろうか? 答えは否である。 仮に朝に米を1パック食べる場合、前日の夕方には 空のパックが5つしかないことになる。 だから、この生活を継続するためには、 炊くパック数+予備数が必要で、この場合予備数は1なので、 合計で7必要ということになる。 このような仕組みは、SSDの中でも使われていると聞く。 SSDの中には予備領域があり、これを活用することで 効率良く書き込みを行うことが出来るらしい。 貧すれば鈍するみたいな話だろう。
こうしておれはジップロック米生活を続けることが出来るようになったわけだが、 それでも毎月家賃やら光熱費やらで12万か13万くらい削られていくことは変わらない。 しかしどんなに支出を少なくしようが、収入がなければその先には自殺が待っている。
最近では死のことがよく頭をよぎる。 近くに森があるが、この森の中で首を吊って死ぬのはどうだろうかとか。 最近、頼むよとツイートすることが増えてきた。 これは冗談ではなく、本心からの願いである。