先日読んだ「炭水化物が人類を滅ぼす」に続いて以下の本を読んだ。
タイトルというのは、ブログでもそうだが、少しあおり気味につけてもいい。その記事がたくさん読まれてタイトルが過剰だと叩かれたとしても、たくさん読まれることは達成出来るからだ。だから、多少大げさにつけるのがコツだ。良い記事を書けば誰かが読んでくれるなんていうのは、良いものを作れば売れるくらい幻想だ。
砂糖をやめてもアレルギーが良くなるということは書いてないが、糖分をとるとアレルギーになるとは書いてある。本を売るためには糖質を叩くのが一番良いのでタイトルのは糖分と書いてあるが、腸内環境を整えることがアレルギー克服には重要だとも言っている(要点は、ヨーグルトは意味ない。食物繊維をとれ。栄養素をサプリでとれである)。つまり柱は2本。
前の本は、「一体人間は何を食べるべきなのか」を地球スケールで壮大に論じていたが、今回の本はもう少しフォーカスを絞って「アレルギーを治す」という小さい(しかし多くの人にとっては超重要な)問題を解決しようとする。従って、こういう食事をしたら良いという具体的なアドバイスも多い。しかし多くは「サプリメントでこの栄養素をとろう」で終わる。柱のうち1本目の糖質を少なくしようは、それを実行する以外に手段はないので、栄養的アドバイスのほとんどは腸内環境を改善するためのものである。
糖質をとるとなぜアレルギーが起こるか?こう解説されている。
- 副腎はコルチゾールを作る。コルチゾールはステロイドの一種であり炎症をとる
- 糖質をとると血糖値が上がる
- 血糖値が上がるのはやばいので肝臓からインシュリンが出る
- 今度は血糖値が一気に下がる
- 血糖値が一気に下がるのはやばいから、副腎からコルチゾールが出て血糖値を上げようとする
- 副腎が疲れる (副腎疲労)
- 炎症をとるコルチゾールが出なくなるから炎症が起こる
これは「炭水化物が〜」には書いてなかったことだ。
このメカニズムを知れば、多くの人は糖質はやばいものだと気づく。これは完全にマッチポンプだ。結果として、脂肪はつくし、副腎もやられる。アレルギーになるとそれ自身がストレスになり、これによってもコルチゾールが出て、副腎疲労が起こる。つまり悪循環に嵌り一生抜け出せない。
抜け出すためには、糖質をやめ、腸内環境を改善し(機能性医学というらしい)、薬を減らしていくしかない。ステロイドを使うとそれによって、コルチゾールの自然分泌量が減るからだ。
糖質制限に関する本を2冊読んだわけだが、糖質というのがいかに人間にとって不自然なものかがよくわかった。糖質は、安価に安定して作れるから、食料を行き渡らせて、人間をただ成長させるには向く。しかし、人間を成長させるものが人間にとって最善とは限らないし毒である可能性すら残る。糖質は残念ながら毒だ。タバコと同じ。タバコを吸う人間はクズというのは全くその通りだと思うが、だとしたら糖質をとる人間もクズだ。甘いものは別腹?スイーツ脳とはよくいったもの。糖質をとると頭が悪くなることの証明だと思うんだけど、あなたはどう思いますか?