高学歴ほどたばこを吸わないというニュースがあった。なぜいまさらこんな記事が出てくるのか分からない。学歴が高い人はたばこを吸わない傾向があるというのは2015年の時点で
実際に、学歴が高いほど喫煙率が低いという研究結果も報告されているほどで、アメリカがん協会が発表した論文『Cancer Facts & Figures 2013』によると、高学歴の方が禁煙傾向にあるということです。 喫煙率の変化を学歴別に比較すると、1983年と2011年の大卒の喫煙率は21パーセントから9パーセントに減少したのに対し、高卒の喫煙率は34パーセントから24パーセント。
という結果が出ている。 (http://news.2chblog.jp/archives/51823100.html)
おれの周りの話をしよう。おれの周りにいる人間は大体院卒だ。日立の研究所同期は全員修士卒か博士卒だし、その後の職でも開発ポジションにいる人は大体修士以上ではあった。(特に若い人は。昔は修士課程まで進むというのは稀だったため) そして実際におれの周りではたばこを吸う人はかなり少ない。たぶん10%いない。修士と博士だとたばこを吸ってるやつは、博士の方が多いように感じる。たばこくらい吸わないと博士課程というのはやっていけないと言ってるやつがいる。
たばこを吸う吸わないは環境の差であって、環境と学歴に相関があるというのがこの結果のありふれた見方かも知れないが、果たしてそれは真実だろうかと疑問だ。少なくともおれがたばこを吸わない理由は、吸う人が周りにいなかったからではない。というのは、まずおれの家族は全員喫煙者だし、母校の麻布学園は今は厳しくなったので禁止されているかも知れないが、おれがいた頃はたばこを吸ってるやつはいっぱいいた。実際におれの周りも半分くらいはたばこを吸ってたように思う。先生と生徒がたばこを吸いながら談話をすることがふつうに行われていた。
環境要因だとすると、おれもたばこを吸っていておかしくないはずだが、おれにとって喫煙はあり得ない行為だからやらないのだ。その理由は以下:
- たばこを吸うと能力が落ちる。これは頭脳・身体両方。自分の能力で勝負して生きたいのに、それを自分から下げるというのは自殺行為に等しい。おれは、向上心があって高学歴になる人というのはそもそもこういう考えからたばこを吸わないのではないかと思っている
- 欧米では喫煙と肥満は否定されていると聞いている。だからやらない
- 精子の劣化に繋がる。子供が障害をもつ可能性が高まる。(http://baby-miracle.com/karada/tabaco/seishi/) これは母体についても同様で、アルコールや喫煙によって子供が障害をもつ可能性が高まる。(http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/insyu.htm) だからおれは酒やたばこをやる女とは絶対に結婚しないと決めている
- 歯や歯茎を痛める。歯周病になると脳疾患や心臓病になる可能性が高まる
- 肺がんや喉頭がんになる可能性を高める
- 糖尿病になる可能性を高める (http://sugu-kinen.jp/harm/disease/diabetes.html) インシュリンが少なくなるということは筋肥大にも影響が出るということ
一言でいうと、「ベストな自分でいたいから」ということだ。たばこが精神を安定させる効果があることは分かるし、それが良く働く場合もあるだろうとは思うが、その程度の効果ではベストな自分を自ら放棄する動機は得られない。精神を安定させたいなら他にも良い方法がたくさんある。身体を動かすことやきちんと睡眠をとることによっても精神の健全性は保つことが出来る。たばこを吸うのはまずそれを全部やってからだろう。