Qualified vs Non-qualified Stock Options - Difference and Comparison | Diffen
ストックオプションには、QualifiedとNon-Qualifiedがある。こう見ると、NQSOの方が無条件で悪いように見えてしまうが、そういうことでもないらしい。
端的にいうと、QSOは、制限が多いが、Tax Benefitがあるものということだ。しかし、この制限が強いから、アメリカのベンチャーではNQSOの方が好まれる傾向にあるらしい。
NQSOの長所・短所という視点から違いを説明する。
長所
- Cashless Exerciseが可能である - QSOでは、Exerciseしてから1y holdすることが基本的な条件になっているため、一度「買う」必要がある。これは、grant priceで大量の株を買うということである。このページにある例では、5$で1000株で5k$だから用意出来るだろうが、一桁変わるとやや怪しくなる。従って、キャッシュを用意せずにgrant priceとFMV(市場価格のこと)の差額を速攻でいただけるのはかなりの利点となる。おそらく、pre-IPOのベンチャーにいる人は、IPOした瞬間に初値で全売りするだろうから、その用途にも合う。
- 企業に税制上のメリットがある。何かを控除出来ると書いてある。
短所
- 儲けた分がそのままincomeにカウントされてしまう。日本にいる場合は日本に所得税を払うんですよね?だとすると、累進課税の一番高いところで削られる可能性がある。日本であれば、ボロ儲けした場合ならマックスの45%で削られる。これは・・・ひどすぎる・・・
- キャピタル・ゲイン税が全額は受けられない。キャピタル・ゲイン税は、「ずっと持ってた株で儲けた分は税率が15%しかかかりません」という特典。リンク先のexampleで、scenario 1を比べるとわかるけど、QSOでは全儲けの17k$に対して15%しかかかってないけど、NQSOの場合は「Exerciseした瞬間に差額でincomeが発生する」というルールなので、まずincomeとして(15-5)*1kが加算されて、1年holdしたあとの儲けは純粋にキャピタル・ゲイン税が適用されて15%になる。つまり、「ずっと持ってることで株価が爆上がりするならば、QSOもNQSOもあんまり変わりない」ということが言える。
マニーは良い。マニーがあればうまい肉も食える.