棋士は、タイトル戦など長丁場の対局後に2-3キロ体重が落ちると言われる。囲碁将棋一局で体重2、3キロ減!?脳が消費するカロリーがすごい! - マイクロダイエットネット[ microdiet.net ] -
この記事は「なぜ体重が落ちるか」を説明せず「だからブドウ糖の補給が大切だ」としている。
なぜ体重が落ちるのか?これが糖新生である。
まず、糖質制限で脂肪が落ちる仕組みをおさらいする。
- 血糖値が下がる。血糖値をあげようとする (脳を動かすためには100mg/dL程度の血糖値を保つ必要がある)
- 肝グリコーゲンを使って血糖値を上げるが、ついに枯渇する
- 血中アミノ酸から糖新生でブドウ糖を作ろうとする (血中アミノ酸がない場合は筋肉を溶かして補充する。異化と呼ぶ)
- ブドウ糖を作るためのエネルギーとして、脂肪が使われる
棋士は、肝グリコーゲンを使い果たし、糖新生によって筋肉を異化してアミノ酸を作り、そこから糖新生でブドウ糖を作り出したのだ。2-3キロの中にはもちろん水分も入ってるだろうが、糖新生も起きてることは間違いない。
プログラマも、トップ棋士ほどではないが脳を活発に動かす仕事である。従って、プログラマという職業にとって糖質制限は大変相性の良いダイエット法なのだ。こまめにホエイプロテインを飲み血中アミノ酸を保つことによって筋肉の異化も防ぐことが出来、糖新生によってブドウ糖を作るから、頭を使えば使うほど脂肪が燃えることになる。ちんたらエアロバイクを漕ぐ必要はどこにもない。炭水化物をとる必要がないから日中に眠くなることもない。
これからはホワイトカラーの時代である。そこに糖質制限という健康法があり、ホワイトカラーとの相性が良いことが分かった。だとすると、糖質制限は時代が選択した(あるいはすべき)健康法であるとは言えないだろうか。