試験時の尿意コントロールは非常に重要な問題である。 中学入試では試験時間はせいぜい60分といったところだが、 これが大学入試になると例えば東工大の数学では3時間となる。 英語の試験でも、例えば英検一級では試験自体が2時間15分あり、 その前の待機時間と合わせると3時間ほどとなる。
この間に尿意を催せば冷静な思考を失い、 試験の成績に大きな影響を及ぼすことは間違いない。 大学受験の数学などであれば途中で退室しても致命傷にはならないことが多く、 リフレッシュも兼ねて一旦退室する者もいるが、 英検など英語の試験では途中退室は基本的に許されていない。 そもそも、5分も退出すれば時間が足りなくなり、よほど実力に余裕がない限りは確実に 試験に失敗する。
そのため、3時間もの間、尿意をコントロールすることが 試験合格の上で非常に重要となる。
この尿意だが、どれほど我慢出来るかは個人差がある。 人種によっても異なる。 例えば、欧米人は膀胱が大きいため、 アジア人よりも尿意を長時間我慢出来ると言われる。 ポップコーンとジュースを片手に映画を楽しむことは、欧米人にしか許されていない。 病気によっても、尿意を感じやすくなることがある。 例えば前立腺肥大症がこれに該当する。 このように、尿意に対して耐性があることは 試験に強いための重要な才能ということが出来る。
おれは、尿意に弱いタイプだ。 例えば京大の数学試験では3回もトイレにいった。 これは、防寒対策に失敗したというのもあるが、 緊張するとおしっこが出やすいタイプなのだ。 だから、面接の前などは直前に何度もトイレに行く。 興奮したりしても尿意を催しやすく、筋トレの途中では一旦トイレに行くことが多い。 ただし、これはトレーニング前にカフェインをとって、 トレーニング中もアミノ酸を飲んでいるからというのもあるだろう。
この尿意は、エンプティノーズによって自律神経がおかしくなっていたからというのも 少なからず関係している。 そのため、エンプティノーズが治った今では過去よりは尿意耐性が高くなったと推定出来るが、 今回の英検受験では試験中に尿意を起こさないために完璧なコントロールを行った。 英検の結果はR31L20で際どい状況にあり合否に対する確信はないが、 尿意コントロールについては間違いなく成功したといえるため、これを記録しておきたい。
まず、基礎知識として、摂取した水分はおよそ3時間で尿となる。 そのため、試験前最終トイレ時刻3時間前には水分を一切摂取しないことが望ましい。 ただしこの決断にはトレードオフがある。 水分を摂取しないと脳の機能が低下するからだ。 そのため、勉強をする前などにはコップいっぱいの水分を摂取することが 効率を上げると言われている。 だが、試験中の尿意の方がより問題であるため、こちらの対処を優先する。 その代わり、効果があったかどうかはわからないが、 試験前には大量の米を食った。 炭水化物は水分を含んでおり、これによって 体内の保水量を上げれば、3時間程度の脱水は耐えられると考えたのだ。 また、水分が枯渇した状態においてブドウ糖まで枯渇してしまっては脳は働かない。 そのために、試験前には大量の炭水化物をとることが望ましい。 試験直前の12時頃にもピュレグミ(レモン味)を一袋食べた。
カフェインは絶対に摂取するな。 カフェインは利尿作用があり、これは半日ほど身体に残る。 したがってカフェインをとることは自殺行為である。 カフェインは目覚めを良くする効果がある。 しかしそれは一瞬であり、朝のコーヒーによる覚醒効果は昼の試験に影響しない。 そもそも、コーヒーを飲まないと眠いという状況であればその時点で負けているのだ。 だからより大事なことはよく寝ることだ。
そう。試験前日にはよく眠ることが重要だ。 正確には3日前くらいから規則正しい睡眠をとるようにした方がいい。 みなさんは、徹夜明けなど自律神経が壊れた状態において、 頻尿になった経験がないだろうか? 自律神経の乱れは確実に尿意に繋がっている。 これを忘れてはいけない。
前日の射精も控えた方がいい。 これは前立腺肥大と同じ理屈だ。
このような完璧な対策をしたところ、 試験中に尿意を感じることはなかった。 12:40に入室開始、13:10には説明がはじまり、 その後、13:30までにトイレに行くようにアナウンスがあった。 それから14:00に試験が始まり、終わったのは16:15であった。 その間、1ミリも尿意を感じることがなかった。 また、試験終了後に一応トイレに行ってみたが、 他の人は長い間我慢していたのかジョボジョボと尿を出していたが、 おれは尿があまり出なかった。
つまり、尿意コントロールは成功したのだ。 ただし、恐ろしい脱水感があり、 即座にポカリスエット500mlを買い、一気に飲み干した。
試験中というのは、 人によるとは思うのだが、おそろしく脳を使う。 特に今回の英検では、おれは明らかに実力不足なので、 最大限に実力を発揮することが合格にとっては不可欠だった。 試験中は、知らない単語を推論したりなど、脳をフル回転させた。 このように、中学入試時代のような受験マシンバーストモードを2時間発揮してしまったおれは ボロボロになった。 翌日は脳出血でもしたのではないかというような頭痛があり。 その翌日になった今日でもまだ疲労がある。 試験というのはそれほど、ダメージが大きいものなのだ。
最難関試験に望む場合には特に、 体調面、栄養面、そして尿意面。 すべてにおいて完全な調整をすべきだ。 今までの努力を無駄にしないためにも、 ここは徹底しなければならない。 スポーツなどでは良く知られた概念としてピーキングというものがあるが、 試験も同様に、ピーキングすることが重要である。 このことを忘れるな。