Question regarding writeboost and MYSQL · Issue #146 · akiradeveloper/dm-writeboost · GitHub
最近ライトブーストを試し始めたユーザだが、他人に対するリスペクトがないため「お前の質問には一切答えない」と言って打ち切った。出来るだけそういうことはしたくなかったため、過去に同様のことをした時は忠告する程度に止めていたが、再発したため追放することとした。(Issue 141でも同様に、foolなど罵る言葉を使っていたため忠告した)
OSSでは、会ったこともなく、それこそ本名も知らない人がコミュニケーションをとることになる。言語は英語だが、お互いにネイティブである方が稀である。そこで大事なのは、他人をリスペクトする気持ちだ。まじでリスペクトする必要はない。本当にリスペクト出来ないなら去ればいいだけだし、リスペクトはしないけど関わりたいというのであればリスペクトを装う必要がある。母国語でないことによって意思疎通がうまくいかないこともあり得るし、国や文化が違えばどういうことを不快に思うかも分からないから、思い切り安全側に倒したコミュニケーションをしなければいけない。
この人のように、“fool”、“arrogant”、“flaw"などという言葉を使ってはならない。ましてや、“admit there is a FUNDAMENTAL flaw in writeboost.“などと考えを押し付けてくるから、もう追放するよりない。この人は、sysstatの読み方も知らないほどに経験不足であり、はっきりいって性能がどうとか論じるレベルにないのだが、もちろん私はそれを理由にして追放したのではなく、議論しようともせずに一方的に考えを押し付ける脅迫的な態度自体が危険と感じて追放した。何か事実を観測していて、それが問題だと論じられる根拠があるならば論じればいいのだ。それが出来ないからといって感情的にバカと言い出すのは幼稚だ。むしろ、ライトブーストを通じて誰かが学ぶことがあればと思っているくらいだから、議論をすることは歓迎だ。ライトブーストをシンプルに作ってあるのは、コードを読んでLinuxカーネルのことを学ぶきっかけになれば良いと考えているからでもある。
ライトブーストには他にもユーザがいる。彼らはライトブーストが他のソフトウェアより良いと信じているからこんなout-of-treeでしかも日本人が一人でやってるような弱小プロジェクトをサポートしてくれている。私やソフトウェアをけなすことは、彼らの意思もけなすことになる。私は彼らに感謝している。私はプロジェクトオーナーとして、彼らを守る必要がある。だからこれ以上、リスペクトに欠ける人間を輪の中に入れておくことは出来なかった。
私自身がこのようなことを学んだのはつい最近のことだ。私はfinchに関わっていた。Gitterで仕様についてinacceptableという言葉を使ったことでオーナーに注意され、学んだのだ。このような強い言葉は使うべきではないし、リスペクトがあるならば使うことはない。もし本当にinacceptableならば、acceptableにするようにPRを出せばいいだけだし、rejectされるならば黙って去ればいいだけだ。PRを作る能力がないならばROMってりゃいい。同様に、会社についても私は過去に去る際には騒ぎすぎたと反省しているから、今後辞める時は黙って去ろうと思っている。失敗は実に人を成長させる。
私は過去の記事
で、コードがない人間は技術力が評価出来ないと言ったけど、同様にOSSを運営していたり、海外のエンジニアと円滑にコミュニケーションを取れている人間は、英語が出来るという以前に、全くの赤の他人と卒なくやっていける可能性が高いと考えている。OSSをやっているエンジニアというのは、こういう点でも評価出来る。
リスペクトを装う方法として良い方法は、ネガティブな表現を使わず、常にポジティブな表現を使うことだ。例えば、「こうするとダメだ」ではなく「こうした方がよくなる」と言い換える。これは実は私が新卒で入った日立製作所で学んだことでもある。日立製作所には、当時で言うと、本体だけで3万、グループ全体では40万人の人がいる。百人から成る部もあるし、出張にいけばそこにも人がたくさんいる。そして彼らはバックグラウンドも違うし、当然考え方もそれぞれ。「色んな人がいる」わけだ。だから、それを前提にしてコミュニケーション方法を叩き込まれる。会社内で他の人と一緒に働けない人に育ってもらっては困るからだ。それは、ネガティブな表現を使わずにコミュニケーションを円滑にする方法でもあるし、誰にでも一意に読める文章の書き方でもある。私の書く文章はとてもわかりやすいと言われることがあるが、その基礎は日立製作所で培われたと言っても過言ではない。多くの人は、研論をバカにするけど、私はとても学びがあったと思っている。
本当に、OSSプロジェクトを運営すると勉強になる。オススメだ。