将棋をディスっていく。
藤井四段が27連勝中だそうだ。それで将棋界は「天才天才」と持ち上げまくっている。本当にそうなのか少し考えてほしい。他のやつが弱いだけじゃないのか?
で述べたが、将棋は日本ドメスティックすぎて、囲碁や卓球に比べると競争が少ない。故に、進歩の度合いも同じテーブルゲームの囲碁に比べると遥かに劣っているものと思われる。
競馬の世界でもたまに3冠馬などというものが出てしまう。2000mの皐月賞、2400mのダービー、3000mの菊花賞という全く違う3つのレースを全部勝ってしまう快挙だ。確かにこれはすごいが、逆に「その世代は弱い」と言われることもある。だってそうだろう。小回りの2000mで行われる皐月賞、体力のいるダービー、夏を挟んでの成長と長距離適性が求められる菊花賞を勝つなんていうのはまずあり得ないことなのだ。それは競馬というのが陸上に例えると、「ウサインボルトとマリオン・ジョーンズの子供が0歳の時から走るためだけに育てられて、100m9。4台で争ってる」くらいに、おそらく地球上でもっとも洗練されたスポーツだからなおさらなのだ。例えば、科学のレベルがそれほど高くなかった時代にノイマンやナッシュのような天才がいたことはあり得たが、洗練された現代においてはどんな天才だって分業の中で成果を出すしかない。競馬も同じで、異なる距離でどれも1番になるなんてことはまずあり得ないことなのだ。だからその馬が強いのではなく他の馬が弱かったとなる。実際、3冠馬が出た年の勝てなかった馬たちは古馬になってからも大して成績を残していないケースが多い。
将棋に話を戻すと、藤井四段は雑魚ではないかも知れない。しかし、こんなに勝ちが偏ってしまうのは、単に将棋自体が成熟してないからではないかと思うのだ。おれは将棋には一切の興味がないからどうでもいいのだが、大した根拠もなく天才天才と言うのは間違ったことだと思うので、将棋がアジアそして世界に広まり、より洗練されることを願っている。