ルシファーは中学受験をして筑駒に進学したわけだが、 受験日程と結果はこうだ。
- 2/1 麻布(合格)
- 2/2 慶応湘南藤沢(不合格)
- 2/3 筑駒(合格)
1日目と3日目は良いとして、 2日目が謎だ。しかも不合格になっている。
ルシファーのようなトップ層ならば、 当時でいえば2日目はどう考えても栄光だった。
少し前の時代の中学受験になるが、 AV男優の森林原人は、 麻布・栄光・筑駒を受けて全勝だった。
当時、栄光は麻布よりも難易度が高いとされ、 難易度はむしろ開成に近かった。 だから、トップ受験生の2日目は全員栄光で、 1日目が開成のやつも栄光を受けていた。 例えば、これも少し前の中学受験生になるが、 西湘レーラーの受験校は開成・栄光・筑駒で、これもやはり全勝している。
西湘レーラーの「中学受験はいいもんだぞ!」中学受験というのはこういったトップ校の実績だけが評価される世界だ。 彼の通っていた日能研のような大手塾では、良い実績を出した校舎は昇給もするだろうし ボーナスも出るだろう。 日能研は本社が横浜にあることからも分かるとおり、 横浜を中心とした神奈川の中学受験を特に重視した中学受験であり、 なおのこと「栄光1名」には価値を置いていたに違いない。
だから、常識的に考えれば、ルシファーの受験日程を決める際に、 2日目の栄光を外すというのはあり得ない行為だ。 それこそ、担当が処罰されるような話だと思う。 確かに、慶応湘南はレベルの低い学校ではないが、 栄光に比べるとインパクトは弱い。
ではなぜ、ルシファーは慶応湘南を受けたのだろうか。
これは一説にはパパファーが慶応出身だったからというのもあるが、 どの道行く気がないにも関わらず受験だけはするというのは、 むしろ馬鹿にしているようにおれには感じられる。
慶応湘南の方が近いからというのはありそうだが、 それにしてもあざみ野から湘南台まで37分とある。 湘南台からバスで15分とあるから、接続によるがトータルでは1時間近くなる。 栄光の方が多少遠いがせいぜい10分や15分の差だから、 そこまでメリットはない。 D2Dで30分とかだったら、慶応湘南を受けるというのも理解出来るくらいだ。
面接にしても、 栄光は当時は面接があって、 前年までは面接の比重がわりとあるという噂だったから それを避けるのはわかるが、 慶応湘南は面接と体育があるし、 それは今だって続くくらい重視されている。 この点でいうと、栄光を受ける方がまだ確度があり、 慶応湘南を受けるのは、むざむざ2日目の合格を捨てにいくようなものにすら感じるレベルだ。 そして実際に、落ちている。
考えられるとすると、 3日目の筑駒が本番だから 2日目は手を抜くためにガチ勝負の栄光を避けたということだが、 だったら休むだろう。
まとめると、当時のルシファーの能力を考えると、 2日目に慶応湘南を持ってくるというのは意味不明で、 到底あり得ないことだ。
おれが日能研の講師ならば、 ルシファーには1月の灘受験もさせただろう。 前日は神戸の高級ホテルに親子で宿泊させ、満を持して灘1名を叩き上げる。 ラ・サールも受けさせたかも知れない。 当時は2月5日か6日だったと思うが、聖光二次も1名ほしい。
ルシファーはドル箱だった。 受けさせたら受けさせた分だけ全戦全勝。そんなジョーカーのような中学受験生だった。 そんな男が、麻布1名筑駒1名ではあまりにも寂しすぎる。 日能研たまプラーザ校は戦略をミスったと思う。