開成や灘の高校受験組は学校のブランド価値を毀損しているという理論

中学受験純血主義者による過激派受験コラムである。

高校受験をやめる私立が増えている

私立の学校で、高校からの募集を停止する学校が増えています。 男子校では本郷が、女子校では豊島岡、それぞれ2021年と2022年から高校からの募集を停止しました。

このうち、豊島岡というのは、 四谷大塚の偏差値で桜蔭と同じ70で、実質的に 日本の女子校の中ではトップレベルといえる学校です。 大学受験実績においても、東大合格29人の他、医学部などにも多数合格実績があります。

理由の1つは中学受験組との学力格差

その理由としては第一に、中学受験組と高校受験組の学力格差があると言われています。

本郷高校が高校募集を完全停止へ「高入生の肩身は狭くなるばかり」

実際に、本郷では、

本郷高校は、東京大や早慶大といった難関大学に多くの合格者を出す進学校ですが、そのほとんどが中高一貫生の稼ぎで、高入生の実績が悪すぎて「中高一貫生と高入生は別の学校」と言われるほどでした。

高入生の東大・京大はもちろん、東工大や一橋大の合格すらゼロ。それどころか、国公立大の現役合格数がたった6名といった悲惨さでした。

と書いてあるとおり、 中学受験組と高校受験組の学力の差が大きく、 もはやこれらの学生を一つの学校に入れておくことが難しいと判断してのことのようです。

本郷の中学受験組と高校受験組の差は、調べてみると、2010年頃からはすでに明らかだったことがわかります。 (以下はインターエデュからの引用)

内進生 東大3 京大4 北大4 東北大2 大阪大2 東京工業大7 一橋大5

高入生 東大0 京大0 北大1 東北大0 大阪大0 東京工業大0 一橋大0

学力の差を理由に高校入試を廃止するというのはもっともに聞こえます。

学校のブランド価値の毀損も理由として考えられる

もう1つ、私のように中学受験をしたがために高校受験をしなかった人間の目から見て、 高校受験組をどうやって評価してよいかわからないという話をします。

たとえば、開成高校の高校偏差値は78というおそろしく高い偏差値が出ています。 この理由は、中学受験とは違って、高校受験はふつうの子もたくさんいる中での競争だからです。 だから、おそろしい偏差値が出るのです。 上に挙げた本郷高校も、偏差値は70です。

私からすると、この偏差値をどう評価してよいかというのがわかりません。 今年の四谷大塚の80%合格偏差値は、開成は71、私の出身の麻布は67とあります。 25年に私が中学受験をした時も大体4ポイントくらいは高かったように記憶しています。 従って、開成「中学」が優れた学校というのはわかるのですが、 開成「高校」が同様に優れた学校かというのは疑問です。

上に挙げたように豊島岡など、中学入試で高い偏差値にある学校でも 高校入試を廃止していることも考えると、 開成「高校」も実際には大したことないのではないかと言うことが出来るからです。

実際、開成でも高校受験組というのは、学校の中で上位層ではないそうです。 上位層は基本的に中学受験組、ここには中学で数学オリンピックに出るような天才児がいます。 そして最下層もやっぱり中学受験組、ここは中学受験で燃え尽きてしまった子や、 勉強が嫌になってしまった子が含まれます。ドロップアウトするのもこの層でしょう。

そして、高校受験組というのは、高校受験の時点でしっかり勉強していることは事実ですから、 落ちこぼれてはいないのです。 開成や灘のような学校では、中盤くらいにいても、東大や医学部に合格することが出来ますから、 全国的には十分に優秀な学生といえるのですが、私が言いたいのはそういうことではありません。

彼らを、中学受験組の天才児たちと同じ開成卒・灘卒と扱ってよいかという話です。

私からすると、彼らが開成卒・灘卒を名乗るだけの能力があるかどうか判定する術がありませんから、 定義上ではそうであるとしても、本質的にどうかというのは疑問が残るのです。 もしかしたら、中学受験でいうと60やそこらかも知れません。もしかしたら55かも知れません。 であるとすると、私の視点から見ると、開成中学に入学したけど結局ドロップアウトしてしまった人の方が優秀に見えます。

また、開成や灘のような学校では、 中学受験のリベンジ組も多いということですから、 「所詮は悔しさをバネにして努力しただけの人でしょ笑」となるのです。 そうでなく合格した人でも「リベンジ組と争っただけでしょ笑い」となるのです。

私がいう開成や灘の出身者というのは、飄々としながらも学力抜群の天才児のことです。 まじめなガリ勉のことではありません。

開成や灘も高校入試を廃止すると予想

実際にこう思われることがすでに、学校名のブランド価値を毀損しているといえます。 彼らは結局、他の中学受験組と大学では合流します。従って、こう思われるチャンスはとても多いといえます。 本当に、それで良いのでしょうか?

私は、豊島岡のような学校でも高校入試を廃止するような現状がある以上、 たぶん開成や灘のような学校でも高校入試を廃止していくのではないかと予想しています。

首都圏の名門中高一貫校が続々と高校募集を停止する理由

まず、完全中高一貫校のほうがブランドイメージが高いと考えられている。東京、神奈川の男女御三家12校のうち、高校で募集しているのは開成のみという状況がそれを象徴している。

高校募集を閉じるのは私立だけではない。都立でも併設型中高一貫校の5校が高校募集を閉じる。

中学受験必須の時代へ。そして小卒試験の導入へ

この流れが止まらないとすると、将来的には「レベルの高い学校に行きたいならば中学受験をするしかない」 という時代がやってきます。全員中学受験の時代です。

私は、それは必然だと思っています。 そして究極的には、小卒試験が行われ、その成績によって将来が決まる世界が訪れるべきと信じています。

小卒試験制度の導入を提案する

なぜかというと、その人間のポテンシャルや才能を見るためには、 中学受験のような早い段階で試験を行うことがもっとも良いからです。 ましてや、中学受験で落ちた悔しさをバネにしてリベンジしたような雑種を拾いあげるべきではないのです。 もう1つの理由は、上の記事に書いたとおり、そのやり方の方がこれからの時代にはマッチするからです。

そう。中学受験こそがすべてなのです。 これについては藤沢数希さんの有名な記事がありますので、興味があったら読むとよいです。

中学受験こそ日本のエリート教育の本流、東大なんてクソ

動画でも語ったので、良かったら見てください。コメントもお待ちしてます。 (低能コメントは即BANするので注意してください)

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