引っ越しでは、理不尽なことが多すぎる。
引っ越しには以下5つの日にちが関わるが、
- 引っ越す先:入居日
- 引っ越し業者:搬出日、搬入日
- 引っ越し元:立会日、解約日
これらを全く独立に交渉した上で、
- 入居日 <= 搬入日
- 搬出日 <= 立会日 <= 解約日
を満たさなければいけない。 これがどれだけ意味不明なことだかは、 頭の中で少しシミュレーションしてみればわかるだろう。
特におかしいと思うのは、立会日と解約日だ。
一ヶ月前解約を予告しているならば、 仮に搬出を午後9時にしたとしても、 その後、立会に来るべきだ。 ルールには則っているのだから。 もし、次の日にしか来れないというのであれば、 退去時からその時までの家賃はゼロにすべきだ。 それは、管理会社側の勝手な都合だからだ。
管理会社側の 立会人の都合が悪いから来れませんがまかりとおるのであれば、 一生都合が悪いと言い続けて、退去後の家に対して一生家賃を払わせることが成り立ってしまう。 だから、搬出後、借り主の指定する時間に必ず来ることが出来なければならない。 常識だとか良心などというものは信用するに値しない。 こんな違法行為を合法としているのは法律がガバガバすぎる。
仮に立会の問題がクリアになれば、 あとは入居日と搬入日と搬出日のことだけを考えれば良くなるため、 問題が随分と簡単になる。 つまり、このトランザクションを成立させるためのネックは、 立会日と解約日が搬出日と同日に出来ることが 確約されていないことにあるということだ。
立会という制度自体が、半ば破綻した制度だと見ることも出来る。 例えば、東京から北海道に引っ越す場合を考えたらどうだろう。 この場合、搬出後すぐに立会をしなければ話にならないだろう。 一端北海道に行ってから、立会のために東京に戻ってくるなど現実的ではない。 北海道ならまだしも、アメリカだったらどうするのだ。
だから引っ越しにはプラクティスとして、 退去日から考えるというものがある。 まず退去と立会を確定させてしまうことで、 上で述べたネックの部分を強引に解消してしまい、 それから、その日程で入居可能な物件を探し、 引っ越し業者を依頼するというものだ。
まじでイカれてるとは思わないのだろうか? 家が見つかる前に解約を確定しろと言ってるのだぞ。 これだと、良い家が見つかったら解約するということが出来ないではないか。 仮に解約したあとにたまたま良い家が見つかったとしても、 審査に通るかは不明であり、場合によっては審査が短期で通らないこともある。 つまり、解約を先にしてホームレスになるリスクをとれと言ってるのと等しい。
もし、不動産屋とチャネルを確立しておき、良い物件があったら契約するということが容易に出来るならば、 物件はより厳しい競争にさらされることになる。 しかし実質的にこういった動機による引っ越しを禁じているということであれば、 不動産業界は腐りすぎてる。 一種の談合だろう。 完全な殿様商売だ。
なにか革新的なアイデアによって、 この問題をエレガントに解決することは出来ないだろうか。
そもそもだが、 原状回復というのもトラブルの元なので、 画像AIなどの技術を使って自動的に行う方が良いのではないだろうか。 結局のところ、貸主側も裁判沙汰になるのは嫌なため、 理不尽すぎる吹っ掛けはしたくない。 だから、ロボットによって双方に納得の行くラインが引けて、 さらに立会の手間もなくなるということであれば、 導入のインセンティブはあるはずだ。