ポエムである。
ずっと前から右の肩がファックされていることは知っていて、 だましだまし肩のトレーニングをしていた。 しかしついに、完全にファックされてしまった。
それから、もう1ヶ月半ほど肩のトレーニングを一切していない。 これだけ休めば治るだろうと思ったが、 今でもたった10キロのダンベルをショルダー・プレスするだけで肩が痛む。 サイドレイズなど出来るわけがない。 おそらく、完璧に治すには病院に行き、場合によっては手術が必要になるだろう。 しかし病院は、ファッキン老人のたまり場であり、若者に人権はない。
肩はしぼんでいく。 腕のトレーニングもしていないから腕もしぼんでいく。 低テスになっていく。張りがない。筋肉は脱力して、常に柔らかい。良い筋肉だと言うことも出来ることは皮肉でしかない。
こうなってみて思うことは、 別におれはこれでもいいのかも知れないということだ。 腹筋はうっすらと割れている。肩や腕の筋肉もほどほどにはある。 胸は、張っている。
35歳にしては十分に良い方だと思う。 肩が痛いこと以外は不健康でもない。
以前に、
30歳からの筋トレは1セットでいいじゃんというポエムを書いた。 30歳からだったらジムは週1か2くらいにして ほどほどにやるくらいの方が仕事との両立もしやすいし、 怪我のリスクも少ないのではないかということだ。
肩の怪我によって期せずして、おれは、週に1.5回くらいしか ジムに行かなくなった。中3か4くらいで、スクワットをするためだ。 そのスクワットも、以前に160キロをやったのが最後で、 今後上を目指す気はもうない。 今やっているスクワットは、 維持と、ストレス解消くらいの意味合いでしかない。
こうなると、ジムに行く意味があるのだろうか 疑問になってくる。
**ファーマーズウォーク(Farmer’s Walk)**というエクセサイズがある。 重い重量を両手に持ち、歩くだけのエクセサイズだ。
ストロンゲストマンコンテストを見ている人だったら知ってるだろうと思う。 しかしあんなに重い重量を持たずとも、全身運動として優れたエクセサイズだ。
これをやってみた。今日で2回目。
ケトルベルをやろうと思うで買ったが最後、半ば置き物になっていた16キロのケトルベルを両手に持ち、まず近くの公園まで歩く。 そして、一周50メートルくらいの公園を3周。これを5セット。
これが思っている以上にハードだ。 握力はなくなっていく。僧帽筋も引っ張られる。 身体のバランスを保つために常に腹筋は酷使される。 心肺も追い込まれる。はぁはぁ言いながら、 怪しい鉄の球を両手に持った35歳の独身野郎が 公園を回っている姿を想像してみてほしい。
滑稽だ。しかしこのエクセサイズは確実にハードであり、 このエクセサイズはおれの求めているものだ。 公園との往復を入れても、エクセサイズは30分では終わるから 時間的制約もあまりない。
おれはスクワットだけは続けている。なぜか?全身運動だからだ。 なぜ全身運動をしたいかというと、素早く動ける身体ではありたいからだ。 では、低回数のスクワットはそのために最善のエクセサイズなのか?
これを自らに問うと、おれは自身、わからなくなってきた。 むしろ、ファーマーズウォークのように、歩くという基本的な動作に負荷をかけ 基本的な動作をより力強く行えるようにすることがおれの望むべきエクセサイズなのではないか?
歩くというのは、すべての動作の基本だ。 歩いてる時に負荷をかけると何が求められるか? まっすぐ歩くことが求められる。そのためには何が必要か? 骨格の歪みがなく、筋肉が左右均等であることだ。 これがないと、ふらふらしてしまう。
つまり、ファーマーズウォークによってこの理想に向かっていくことが出来る。 さらに、心肺機能もしっかりと追い込むことが出来る。事実、ファーマーズウォークをしたあとは、 その場にしゃがみこんでしまう。吐きそうだ。
ケトルベルには、他にも色々な使いみちがある。 スナッチやクリーンは当然だが、ターキッシュゲッツアップなど面白い種目もある。 場所も選ばない。
もしかしたら、おれにとっては、ケトルベルを色々と揃えて、それによってファーマーズウォークを基本として、 そういったケトルベル種目もやると同時に、単純な腕や肩の低負荷なトレーニングもしていくというのが 今後のエクセサイズとしては望ましいことなのではないかと考えるようになった。
おれはもう何も、70キロでフロントプレスをしたいとは思わない。 大胸筋を限界まで大きくしたいとも思わない。おれは人生のうちで130キロまではベンチプレスを挙げた。 当時は上腕も40数センチあったが、もうそんな上腕は必要ない。
そもそも遺伝子的なことをいうと、おれのACTN型はRXであり、RRではないから 筋トレには向かない。むしろ、多少負荷が高く、持久的要素がある種目の方が向く。 悲しいことだ。遺伝子は変えることは出来ない。
スポーツ遺伝子を調べてみた総括すると、おれに必要なものは、10キロくらいでサイドレイズやアームカールをするくらいの 基本的な上半身の筋肉と、重いものを持って速歩きすることによって得られる実用的な軍人ボディだ。 ケトルベルをやることでそれを目指そうと思う。生まれ変わったら、ネイビーシールズに入るんだ。
みんなもケトルベルをやろうよ。