私が無職になってから、一番はじめに買ったものは、玄関の電球でした。
暗い気持ちを少しでも明るくするため、せめて玄関くらいは明るく照らそうと思って、玄関の電球を新調しました。
そして、お金がないのだからと思い、エコという名前のついたエコデンキュウという電球型蛍光灯のものを買いました。400円くらいはしたと思います。収入がゼロの人間にとって、400円の出費というのがどれほど痛いものかは誰だって想像出来ます。
決して高くはない背を精一杯背伸びして天井のソケットに取り付けてスイッチをつけると、玄関に明るい光が灯りました。これからがんばってまた良い仕事を見つけよう。まさに希望の光でした。
しかし最近になり、スイッチをつけてもつかなくなり、ついに壊れてしまいました。購入から1年くらいでしょうか。
家に帰ってきて玄関の電気をつけようと思ってスイッチを押しても以前のように明るい光が灯ることはありません。そのまま靴を脱ぎ、散らかった足元に気をつけながら、リビングに向かい、誰もいない部屋の電気をつけてはじめて、部屋が明るくなります。気持ちが、落ちるようになりました。
そもそも電球ってこんなに保ちが悪いものですか?
24時間365日つけたとして8760時間ですから、寿命とされている12000時間には届きません。ましてや、玄関での点灯時間なんか実際はその1/10かあるいは1/100程度なのだから、全く届かないです。
ということは、玄関で頻繁に消したりつけたりすることが悪かったのでしょうか。私は一日のうち外に出ないこともありますから、つけたり消したり頻繁に行うということはなく、せいぜい日に平均3回程度だと思います。ですから1年に1000回です。1000回つけたり消したりしたら壊れるのでしょうか?常識的に考えると、1万とか10万とかそういうオーダーであってほしいものです。1000回だと、1日1回つけたとしても3年で壊れることになります。これでは、寿命の12000時間まで行くことは難しいでしょうから、もっと高回数に耐えられるようになっているはずです。
ましてや、ふつうの白熱電球の代わりに使われるものなのだから、つけたり消したりで壊れるような設計になっているとは信じがたいです。一般的なグロー放電式の蛍光灯が、つけたり消したりを繰り返すと寿命が縮まることは知っています。しかし、電球タイプは違うように作られているはずです。
さて、このエコというのは、経済的という意味の他に、おそらく、消費電力が小さいことによる二酸化炭素の排出量削減が大きいという意味も含まれています。
これで思い当たるのは、グレタトゥーンベリとかいうスウェーデンの温暖化大嫌い少女であり、How dare youという映画でしか聞いたことがなかった言葉を演説で使ってみてイギリス議会のOrderおじさんのように有名になろうとしてみたり、温暖化に悪影響を与えている飛行機を嫌ってカーボン製のヨットで海を渡ってみるという盛大な環境ギャグをかましてみたりと色々と斬新なことを試している例の彼女ですが、彼女にこのエコデンキュウのことを伝えたらなんというでしょうか。
まぁそれはともかく二度と電球型蛍光灯は買いません。とはいえLEDは高すぎて一生買えないので、二酸化炭素とか知るかという思いで白熱電球を買って少女にHow dare youと罵倒されようと思います。
これ買ったらふつうに付きました。ソケット側が壊れていないということですから、やっぱり電球が壊れたということでしょうね。How dare you