日本でも緊急事態宣言が出て事実上の「外出禁止令」となっている。
若者の街渋谷では、 結局、他人と同じことをして群れることしか能のない人間が集っていたというということだろうけど、 今までより9割以上人が減ったというし、 一定の効果を得ている。
さて、この「外出禁止」という言い方だけど、 英語ではstay-at-home orderというらしい。 直訳すると、「家の中にいなさい令」ということになる。
これに対する第一の主張は、英語版の方が要請についてよりストレートに伝えているという点である。 外出禁止という表現では、「外出しないためには何をするか」が思考として必要になる。 外出しなければ何してもよいと考えると、解が家の中にいることだけなのか怪しくなってはこないだろうか? 一般に、このように否定形でものごとを表現するのは情報伝達を曖昧にしがちであり、避けるべきことであるが、 日本人は減点主義が好きということもあってか、無意識のうちにこのような表現を使いがちである。
もう1つの主張は、こちらの方がより大切なのであるが、これが字面上は曖昧であるという点である。 つまり、これが「がいしゅつ」なのか「そとだし」なのかわからないという点である。 高学歴の政治家たちにはきっとこの間違いが起こる可能性を信じられないだろうが、 国民は思っているより愚かであり、真剣に「そとだし禁止」と読む人間が存在するのだ。 あるいは、真剣でないにしろ、ふざけてそう読み、国が言ってるのだからといってふざけて実行する人間が出てきてしまう。 そういう人間が、コロナベイビーを量産する。 現在、コロナ感染が胎児に与える影響は不明であり、奇形児を産む可能性も否定出来ない。 従って、生殖は一切控えるべきであり、この点に隙がある表現を選択すべきでは決してない。
ここまで完全に読み切った上で「外出禁止」という言葉を使ったのであれば確信犯であるし、 読み切ってないのであれば能力不足である。 安倍総理はどのように責任をとるおつもりだろうか?