コロナ対策で必要なのはお肉券ではない。安楽死券である

女子高生がマンションの屋上から飛び降りた。十分に高いところから飛び降りたおかげで無事に死ねたようだ。それだけが救いといえる。 お決まりの受験失敗?男女交際関係?あるいは、経済状況の悪化による内定取り消しか。

京急線雑色駅で飛び込み自殺があったらしい。遺体はぐちゃぐちゃ。中には、その瞬間を見てしまった人もいる。 当然トラウマとなるし、当然電車は一時停止。それによる経済的な損失もさることながら、現在ではコロナウイルスの感染のリスクさえ高まる。 今後、こういった飛び込み自殺は増えそうだ。

コロナウイルスによる経済損失に対して国はそれぞれ補償を始めている。 国民全員に10万以上の現金を支給する国もあれば、なんと給与の8割を補償するという国もある。 そうして、国民が外に出る理由をなくし、感染拡大を抑えようという目論見があるのだ。

感染拡大というのは指数爆発を起こす。従って、初期の頃に抑え込まないと、 最終的にはワクチンの完成を待つか、人類が集団免疫を獲得するまで感染数を増やさないといけないことになる。 指数関数の増加スピードの前には前者はあまりにもスピード感が足りないし、 そもそも感染が広まってウイルスが変異してしまうと、有効性もどんどん低くなる。 後者のシナリオでは、全世界で1億人とか10億人という規模の死者が出る。当然、その過程で副次的に、コロナウイルス以外の理由で 死ぬ人も出てくる。医療が崩壊するからだ。 医療関係者が大量に死ぬというのも十分に考えられるシナリオだ。 おれは現状では、人類は後者に向かう確率が高いのではないかと予想している。

つまり、人類は最悪のシナリオに対して指数的なスピードで向かっており、 全人類が協力してコロナウイルスに立ち向かっていかなければいけないのだ。

そんな中、「自分はコロナにかからないから余裕っしょ!」の精神で夜の街を闊歩する若者たちもさることながら、 日本という国は全体的に何を考えてるのかと思うことがある。 なんでも、お肉券、お魚券・・・と言ったもので景気後退にカウンターしようとしているらしい。 これに対して、なんで現金で渡さないんだとか、額が少ないという主張が存在するようだが、おれに言わせるとその主張すらも的外れだ。

今、日本に必要なのは「安楽死券」である。こんな時だからこそ、積極的安楽死を認めるべきだ。 経済的に困窮すれば、死んだ方がマシと思う人は必ず出てくる。自殺者は「確実に」増える。 そんな時に、いちいちマンションから飛び降りたり、電車に突っ込まれては迷惑なのだ。 おれは、人が死にたいと思う気持ちは生きたいと思う気持ちと同等に尊重されるべきだと思うし、 死にたいという人に対して死ぬための策を用意してもいいんじゃないかと思う。 そして、それが、今なのだ。

あるいは、経済的な理由で死ぬことのない世界を目指すというのもありだ。 国によっては、ベーシックインカムの導入を検討しているところもあるようだし、 日本もこの機会にその方向に進むべきだと思う。 仮にそれが最低限の生活しか保証しないものであったとしても、 そういった安心があれば人はより積極的に生きることが出来て、結果として経済の発展にもつながる。

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