おれは私立の名門麻布高校の出身だが、 公立にも名門校があることは知っている。 名前を挙げれば、 「札幌南」「浦和」「日比谷」「旭丘」「北野」「神戸」 などである。
このうち浦和高校を共学化せよという議論があるらしく、 流れ的におそらく共学化されてしまうだろうが、 これがいかに馬鹿げたことなのか、おれの考えを話す。
まず前提として、以前にGAAラジオで話したことであるが、おれは共学に対して以下のような考えを持っている。
- 中学の共学は害悪
- この時期は身体や性の成長が途上であり、 この時点で男女混成にすることは害しかない。 このような不安定な男女関係は今後訪れることはなく、 不安定な時期に構築した男女観は出来損ないである。 そして、その出来損ないの男女観が共学出身者によって社会におもらしされてることが 現代における男女観の混乱の主要因である。
- この時期における半端な教育は、同調圧力の要因にもなっている。だから、公立中学出身者はつべこべ言わずに打つのだ。
- この時期には男女に特化した教育をすることが最善である。
- 高校はどっちでもいい
- 高校生にもなれば、身体や性もほぼ完成しているため、この時期に共学にすることは、中学ほどは害がない。
- 高校が共学の方が、男女共生について理解を深めやすく、結婚する意味を見出しやすくなることは事実だと思う。 別学出身者にとって異性は、異物であるから、結婚することは遺伝子ワクチンを打つことと同様に覚悟がいる。 ∴ワクチン出来ない男子校出身者は結婚不能
- ただし、共学出身者は抑圧されたつまらないやつが多い。
浦和高校を共学化することは、上の主張によると否定されていないから、 おれが浦和高校を共学化することに賛成しているのかと思った人は おそらく低偏差値の知的障害高校の出身者であろう。
別学には別学の良さがあるのだ。 思春期において異性の目を気にせず同性とわいわいガヤガヤやることが どれだけ素晴らしいことか、 これは、別学に通ったことがある人間にしかわからないことなのだろう。 浦和高校の共学化においては、「古河マラ」（マラはマラソンの意味であるが、 他方で男性器を表す隠語でもある。おそらく、意図的にこう呼ばれているのだろう）という 体育会系伝統行事を男女共学にしても保存出来るのかというOBの声もあるようだが、 そういったことの他にもたくさんの、男子校ならではの良さを彼らは知っているに違いない。
当然、女子校にも女子校の良さがある。 名門男子校を共学化せよという声を女性側から上げられるのに、 名門女子校を共学化せよという声が男子側からほとんど上がらないのは、 基本的に女子（とその親）は共学への進学を望む傾向が強いからだろう。 これは、結婚＆出産のことを考えると女性は基本的に20代には結婚しなければならないため、 別学にいってこじらせた場合、その遅延が致命傷になるからである。 それでもなお女子校が根強い人気を誇るのは、 女子校には女子校の圧倒的な良さがあるからだと思われる。
名門男子校を共学化せよという主張をする人間は、 こういった別学教育の良さを理解しているのだろうか？ おそらくだが、ただ単に、偏差値の高い学校を共学化して、 女子がハイレベル教育を受ける機会を拡充せよという主張に過ぎないのではないか。 実際、麻布や開成といった私立男子校に対してまでも、共学化を求める声があるようだ。
開成や麻布や灘が共学になればよいのに
— 本田由紀 (@hahaguma) March 22, 2024
もしそうであれば、それすらもきっとうまくは行かない。 名門男子校が高い合格実績を叩き出せるのは、男子校であることが主要因だからだ。 難関大学レベルの数学を解くには一定の理数脳が必要になるが、 特に高偏差値帯の男子においては理数系科目において女子とは桁違いに能力が高い傾向にあり、 それが難関大学への進学率に直結しているからだ。 特に難関中高一貫校においては、入試において高い理数脳を持った子供を選抜した上で その母集団を前提とした教育を行っているため、例えば灘や開成のように異常な合格実績を叩き出すことが出来るのだ。 従って仮に、こういった学校が共学化してしまった場合、教育レベル自体も下がるから、男子の進学実績も低下すると予想される。
仮に、合格実績はどうでもいいけど、とにかく名門の浦和高校に女子が行けないのはおかしい という主張があったとして、では果たして、共学化された浦和高校は、名門「浦和高校」のままでいられるだろうか。 おそらく、「単に埼玉県の浦和にあるちょっと偏差値が高い高校（浦和高校）」になってしまうはずだ。 そんな学校に、価値はあるだろうか？ない。 価値を棄損した上でその学校に入りたいという主張は到底理解出来ない。
昨今、世界中でイミンによる侵略が問題となっている。 イミンは、その国に対して自分たちの文化を押し付け、 その国の文化を破壊する。 別学を共学にしろというのは、同じようなことではないだろうか。