ラグビーの五郎丸選手で有名になったルーティン。毎回決まった動作をすることで、安定して実力を出すためのものですが、それが私にとってはテストの日の朝に熱いシャワーを浴びるということだったのかも知れません。
テストの日の朝には、必ず熱いシャワーを浴びるようにしていました。これは中学受験の本番もそうですし、朝から出かけて受けるようなテストの時はいつもそうしていました。
これをすると、強制的に目が醒めますし、毎回同じことをやっていると、本番でもいつもどおりの力が出しやすくなる効果もあると思います。大学受験の時も、朝起きてシャワーを浴びていました。小学生の時は、母親に「熱いシャワーを浴びて目を醒ましなさい!」と言われて強制的にさせられていましたが、今思うと良い習慣だったと思います。
その他にも、朝食に同じものを食べるとか、お弁当に同じものを持っていくとか、私がシャーペンを相棒と考えて、自信の2本を本番の試験会場に持っていったという話をしましたが、
【25年目の麻布中学合格体験記】記憶はシャーペンに宿る - テストステ論
中学受験をするのは小学生なので、こういう精神的な面を自分でコントロールするのは難しく、こういった外的な要素でコントロールすることは大事だったと感じます。思い込みは重要です。
というのも、塾のクラスメイトにも、私より普段の試験では力が上なのに、大事な試験になるとコケてしまったりする子とかもいましたし、麻布の入試では、向かう途中の電車で緊張しすぎて倒れてしまった子もいます。頭は良くても、所詮は小学生なので、精神面のコントロールは大切で、中学受験は親が9割というのにはこれが多く含まれているのでしょう。私の行っていた塾の塾長は、受かると思った子には「君は受かる」と言っていました。私は常に受かると言われていたので、これも自信になりました。試験会場に行くと決まって自信がなさげな子がいて、そういう子に「ねーねー君どこから来たの?」という風に絡んで笑顔にしてあげるのが私の仕事でした。これも私のルーティンで、栄光中学の入試会場でも後ろの子が真っ青だったのでやりました。
マインドコントロールの結果、私は一度も、自分が失敗すると思ったことはありませんでしたし、他の受験生が自分より頭が良く見えたことはなかったです。他には、小学校にいた中学受験をする子は自分がどこを受けるつもりなのかを隠している子も多かったですが、私ははっきりと「自分は麻布中学に行って、君たちとお別れする。あの糞みたいな公立中学には行かない」と言ってました。ここまで言って落ちたら事故ですが、言っても言わなくてもどうせ落ちたら人生おわりなのですから、自分を追い込めた分(自分にとっては)良かったのだと思います。