境界知能人間が文章を正しく読めないメカニズム

日本は共産主義の国である。 それ故に教育の場では、遺伝的理由などによって 才能が平等でないことはタブーとされてきた。

ところが最近、境界知能という言葉をよく目にするようになった。 これはIQが70から85の範囲にあり、 軽度知的障害には当たらないから手帳も貰えない人たちのことであり、 一般人と同じ土俵で生きることが求められて辛いよーわかってほしいよー ビジネスを展開しているというわけである。

IQがこれだけ低いとどうなってしまうかというと、 特に、抽象的な思考が難しくなるようだ。 典型なものとして、数学において文字が出てきた時に、 それが何を意味するのかわからなくてついていけなくなるというものがある。

抽象的な思考というのは、文章を読む上でも非常に重要である。 文章を読むというのは、文と文の論理的な関係だったり、 時にはそれがどういうことを意味しているのか変数的に保ったまま、 それを頭の中で組み立てていく作業だからだ。

ものすごく極端な例を挙げると、 「アレをアレする」という文章を読んだ時、 まともな知能を持った人は「この2つは違うことを意味している」 ということはわかるから「X(名詞)をY(動詞)する」というところまでは解釈する。 でもXは「ちんちん」であり、Yは「しごく」かも知れないし、 Xは「カレーライス」であり、Yは「食べる」かも知れない。 彼らはこれらを限定することは出来ないと判断し、限定せずに放置する。 なぜならば彼らは、文字を文字のまま理解することが出来るからである。

しかし文字を文字のまま理解することが出来ない境界知能人間は、 そのままでは苦痛である。 だから、XやYを何か具体的なものに無理やり置き換えようとする。

そしてそれは往々にして、自身にとって都合の良いものになる。 例えば、アレをアレするという文章を読んだ時に、 その投稿者を潰してやりたいと思う場合、 こいつは犯罪予告をしているとか、そういう勝手な誤読(彼らはそれを一意と思い込む傾向にあるが)をするのである。 ホリエモンが「境界知能の人間は日本語は読めるけど日本語が読めない」と言ってるのは まさにこのことである。

境界知能人間はそうやって社会に迷惑をかけているのだ。

おれも今朝、とんでもない迷惑にあった。

元記事は、「受験生は痴漢されてもそれを申告することで試験に遅れることが嫌なので申告しない」 という内容なのだが、これに対しておれは「いい記事だ」 と一般的な感想を述べたまでだし、事実この真意は、「なかなか気づきにくいことを言ってて面白い記事だ」 ということなのだ。 自分が気づかなかったことを気づかせてくれる記事は面白いに決まってるであろう。 知能がまともな人は、この「いい」というのがどういう意味なのかはっきりしないから変数のままに留め、 それ以上の誤読を避けようとするであろう。

しかし今朝起きると、とんでもない誹謗中傷の嵐だった。 どうやら境界知能の人間はこの「いい記事だ」という変数Xを、 自分勝手な解釈によって具体的なものに置き換えようとしたらしく、 これが痴漢の予告であり、偽計業務妨害と考えているらしいのだ。 どうしてそうなるのかがさっぱりわからない。

お前を豚箱にぶちこんでやる、逮捕してやる、震えて待ってろ と言った脅迫に該当するメッセージが大量に届いたため、 あまりに怖くなったので、 それらのツイートをすべて保全したあと、 このツイートは消した上で、 啓蒙を目的として この記事を書くことにしたというわけである。

数学は無意味だという人がいるが、このような抽象的な思考の醸成において数学は役立つ。 数学では、例えば方程式などにおいては、不明なものを文字など変数のままにして議論を進めることを学ぶ。 そしてその訓練は、文章を読むという日常的な作業の中でも役立つのだ。 そして、その訓練を放棄した境界知能人間はツイッターをやるべきではない。 いや、

これから受験シーズンですが、 受験生のみなさんは境界知能にならないように頑張ってください。

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