ダイの大冒険というアニメがリメイクされて放送中で、大変人気がある。
ジャンプの黄金期
おれが小学生の頃はまさにジャンプの黄金期だった。
によるとジャンプの黄金期は1989年から1996年であり、 おれが1984年生まれなのでまさにジャンプの黄金期と小学生時代が丸かぶりということになる。
あの頃は、全員がジャンプを読むことは国民の義務で、 ジャンプを読んでいないやつは 除け者にされてしまうような世の中だったし、 ジャンプは通常、月曜日に発売されるのだが、出荷の関係からか少し早めに手に入る本屋なんかもあり、 おれはそういうところで誰よりも早くジャンプを手に入れ、誰よりも先に新しい回を読むということで 優越感を得たものだ。 ツイッターでネタバレをするようなバカもいなかったから、平和だった。
リンク先を見てもらえばわかるだろうが、 伝説的な漫画のすべてはこの時期にやっていた。 これが黄金期と呼ばれる所以だ。
圧倒的に人気があったのはドラゴンボールで、 これはアニメの他、東映映画祭りというので映画もやっていて、これは全部見た。 横浜伊勢佐木町にあった映画館に毎回連れていってもらっていたものだ。
たぶん、二番人気はスラムダンクで、これに影響されてバスケットをやっていたやつも多い。 そうやって育った世代はバスケ選手の中でもスラムダンク世代などと呼ばれる。 スラムダンクからバスケ人気が出て、その影響でバッシュを履くことがおしゃれになり、 バッシュ風のランニングシューズのエアマックスが出て、エアマックスを履いてるやつを狩るという エアマックス狩りという社会現象にまで発展したりもした。 今では子供が炭治郎マスクをしてたりするが、かわいいものだ。
幽遊白書もまぁまぁ人気はあったと思うが、霊界だの魔界だのストーリーが難しくてそこまで好きではなかった印象がある。 るろ剣も、小学生には少し難しかったかも知れない。 るろ剣に関しては高校生になってようやく面白いと思うようになり、それがきっかけで新選組に興味を持ったくらいだ。 斎藤一が好きで、高校生の頃はよく牙突をしていた。 ジョジョに関しては何が面白いのか一切わからず、全く読んでいなかった。 ぐにゃぐにゃして気持ち悪い漫画だという印象を持っていた。
ダイの大冒険は、人気中盤くらいだったと思う。 ドラゴンクエスト3が社会現象になったのが1988年ということなので、 ドラゴンクエストブームに乗っかって、それなりの人気があった。 ただし、この漫画に関しても小学生にとっては話が少し難しく、 正直いってたまにあるおっぱいシーンを期待して読んでいる程度だった。 当時は規制が緩く、少年ジャンプでもおっぱいが出ていたのだ。 桂正和の漫画などは完全にエロ枠だった。
しかし、このダイの大冒険に関してもあとになって単行本を読むと、 ストーリー自体が面白いことがわかり、結局、全部買い揃えた。 何度も読んだものだ。
ドラゴニックオーラ
ダイの大冒険は、ダイという勇者が大魔王を倒すために冒険をする物語なのだが、 このダイが実はドラゴンの騎士と人間との間に生まれた子供だという設定があり、 この設定を中心にして物語が進んでいく。 自分は人間と魔物のどちらなんだろうという葛藤、 純血のドラゴンの騎士である父親バランとの衝突などだ。
このドラゴンの騎士の強さの秘密はドラゴニックオーラ(竜闘気)というもので、 身体からオーラを放つことによって攻撃力や守備力、魔法耐性を爆発的に上昇させるというものなのだが、 この中二設定が良かった。 当時、おれを含めて多くの小学生は、ドラゴニックオーラを出すことに必死だった。 おれも手に竜の紋章を描いたものだ。
36歳になってもなおドラゴニックオーラを全開にしている同世代の男もいる。 ダイの大冒険は本当に恐ろしい漫画だ。 ドラゴニックオーラを全開にして、さっさと国試に合格しろよ。
アザブニックオーラ
ルシファーにはドラゴニックオーラが出せるらしいが、 おれは残念なことにドラゴンの騎士ではないので、ドラゴニックオーラはどうにも出せそうにない。
でも、おれだってオーラを出したい。 そう思った時に、アザブニックオーラというものを思いついた。 語呂がかなり良いと思う。
これは、麻布の卒業生だけが発することが出来るオーラであり、 その効果は、おかしなことをしても周りは「まぁ麻布卒だしそんなもんだろう」と許してしまうというものだ。
実際に、麻布卒の人間は変わってる人が多いというのは社会の評価だし、 麻布卒の人間は その評価に多少甘え、 常識の範囲で少しおかしなことをしても構わないし、 それどころか、することを求められていると思う。 自由に発想し、周りの評価を気にすることなく意見を発することが出来る人間というのは 社会ではとても大切な存在だ。 みなさんもアザブニックオーラを全開にしてみてはどうかな。