今回の東京オリンピックで、大橋悠依という女子水泳選手が200mと400mの個人メドレーで2冠した。 ここでおれが注目したのは、彼女がつけている歯科矯正ブレースだ。
そして確信を持ったのだが、 歯科矯正はアスリートの競技能力に対してプラスの効果をもたらす。 これは、噛み合わせが正常化することで顎の位置が安定化し、 それによって身体を左右均等に使えるようになるからだ。 それはまた、怪我が少なくなることも意味する。
矯正をしたことによって競技能力が伸びたアスリートは枚挙に暇がない。
日本では陸上の山縣亮太。 彼は矯正をしたあとに一段階競技能力を向上させ、 日本記録9.95を樹立した。
同じく100mハードルの寺田明日香。 彼女も矯正後大きく競技能力を向上させ、 今現在、日本の女子の中では圧倒的な存在となった。
陸上ではカール・ルイスも矯正をしていたが、 これは彼自身、コンマ1秒の記録向上をするためだと発言している。
サッカーのクリスティアーノ・ロナウドも見事な歯列だが、 あれも歯科矯正によって作ったものだ。
トップレベルのアスリートは大抵の場合、歯列がきれいだ。 これは、生まれつきでない場合もあるだろうが、 そうでない場合は大抵、歯列矯正を受けている。
おれ自身が歯列矯正をしたのは30歳を過ぎてからだが、 歯列が正常化したことによって力が出しやすくなった実感がある。 事実、おれの筋力は20台前半の時とそう変わらない。 以前はスクワットをすると股関節を痛めたものだが、 今はそういったこともなくなった。
アスリートにとって、歯列は投資だ。 おそらく多田修平が歯列矯正をすれば、9.8台が出せるのではないかとおれは予測している。 彼の歯列は悪すぎる。かなりの才能を持っていながら歯列で損をしているアスリートだ。
正常な歯列はまた、頭脳を正常に働かせるたことにも有利に働く。 噛み合わせが悪ければ、それ自体がストレスとなり、歯ぎしりに繋がる。 これは、思考の妨げになるだけでなく、歯の寿命を縮めることにもなる。 歯が悪くなればいずれ歯痛が生じ、頭脳は二度と、全力では働かなくなる。
実際、優れた数学者、科学者、小説家などを見ると多くが歯列が良いものだ。 不思議なものだ。当時は歯列矯正なんかなかっただろうになぜだろう。 この疑問は一つの仮説にたどり着く。 彼らは、生まれつき歯列が良いから能力が発揮出来、その結果大きな成果を出せただけなのだ。 言い換えると、歯列矯正という治療手段がなかった時代には、生まれつき歯列が良いことで かなりの優位に立ててしまっていたのだ。
しかし幸運なことに、今では歯列矯正がある。 おれがやったデーモンシステムをはじめ、さまざまな手法がある。 幼少期から、歯列の乱れを予防する方法もある。 生まれつきの歯列で確定的な差がつかなくなったことは素晴らしいことだ。
歯列矯正の保険適用。 おれはこれこそが、国民の教育レベルを上げ、健康寿命を伸ばすと信じている。