OAS1 GG型と新型コロナ

無敵の遺伝子

おれはMYCODEというサービスを使っている。 みんなもどうかな?

新着情報で、新型コロナに対する情報が更新されましたとあったので、見てみると最強だった。 日本人のうちたった2.7%しかいない、OAS1 GG型という遺伝子型を持っているようだ。

Gを一つでも持っているとコロナに対してそれなりの耐性があり、ここまでで上位30%、 残りの7割はゴミクズ遺伝子ということらしい。学歴も低そうだ。

おれは2019年冬に新型コロナが発生した時からずっとノーマスクだ。 しかし全くどうともならない。 やはり御三家出身者は無敵だと思っていたが、本当に無敵だった。 つべこべ言わずに御三家に行け。

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OAS1って何?

しかしぬか喜びはまだ早い。 この結果は、Natureの論文を元にしており、 論文の精度自体については大きな疑いはないだろうが、 MYCODEの中の人が論文を読み間違えてる可能性がある。 この場合、結果が実は逆ということになってしまう。 OAS1 GG型であることは間違いないだろうが、 それが一体何のことだかわからないし、 自分では判断出来ない。

そこで、OAS1についてググりまくって、 ヒントとなりそうな文だけを引っ張ってみる。 医学系論文というのはとにかくアブストの時点で専門用語だらけで意味不明であり、 初心者にとって優しく書く文化もないようなので、とにかく理解出来る部分だけ引用し、そこから読み取れることを列挙していく。

A Neanderthal OAS1 isoform protects individuals of European ancestry against COVID-19 susceptibility and severity

Previous analyses suggest that individuals with either the GG or GA genotype at rs10774671 express higher amounts of p46 (ref. 26), which is also the predominant isoform found in circulating blood27. Differences in antiviral activity have been observed between isoforms, with p46 being more active in certain viral infections

  • GGとかGAだと、p46というのが強くなる
  • p46が強いと、特定のウイルス感染に強くなることがわかっている

ニュース記事としてはネアンデルタール人由来 遺伝子が“重症化予防” が一番読みやすかった。

rs10774671というのは何だろうか?

A functional variant in the OAS1 gene is associated with Sjögren’s syndrome complicated with HBV infection

A single-nucleotide polymorphism (SNP), rs10774671, at the intron 5 splice acceptor site (SAS) of the OAS1 gene affects the production of various OAS1 isoforms17. The G reference allele produces OAS1 transcript variant 1 (TV1), which results in the production of the OAS1 p46 isoform; the alternate A allele changes the SAS site, resulting in the loss of the canonical SAS, and produces three transcript variants, TV2 (p42), TV3 (p48), and TV4 (p44), which encode different isoforms with altered enzymatic activities

  • GアレルはTV1というのを作り、それがp46アイソフォームを作る
  • AアレルはTV2,3,4というを作り、p42,48,44という別のアイソフォームを作る。これらは酵素として別の働きをする
  • OAS1のintron 5 SASにあるSNPがrs10774671である。(推測)rs10774671というのはOAS1における変異あるいは変異位置を表す記号だと思う

ウイルスに立ち向かう免疫システム

このウイルス防御システムにおいて、ウイルスのmRNAを分解する「ハサミ」の役割をするタンパク質と、「ハサミ」にスイッチを入れる役目の「鍵分子」の複合体の構造を放射光を用いて調べることにより、鍵分子がどのようなしくみでスイッチを入れているのかを明らかにしたというお話です。

インターフェロンによって誘導される抗ウイルス機構のひとつに「2-5Aシステム」と呼ばれる反応があります。2-5Aとは、2’,5’-結合オリゴアデニル酸という、核酸の仲間の小さな分子で(図1)、このシステムの鍵となる分子です。

2-5Aシステムの主役は、ウイルスのmRNAを切断する「ハサミ」であるRNA分解酵素、RNase Lですが、それを活性化(スイッチをオンに)する2-5Aがなければ、RNase Lが働かず、ウイルスのmRNAを分解し、その増殖を抑制することはできません。したがって、2-5Aがこのシステムの「鍵分子」ということになります。

  • なんかRNase Lというのが出るとウイルスを分解するからウイルスに強くなる
  • 調べてみると、OASというのはオリゴアデニル酸合成酵素の意味らしい

免疫を理解し、新型コロナウイルスを正しく恐れるために(久留米大学)

OAS3 が多く産生されると、新型コロナウイルスの重症化の可能性が高くなる ようです(Zhaou S, Nat Med, 2021 2/25; Pairo-Castineira E, Nature 2020, 12/11)。

一方、OSA1 が多 く発現すると、新型コロナウイルスの重症化が22%( Zeberg H, Proc Natl Acad Sci USA 2021, e2026309118) 又は46%(Zhaou S, Nat Med, 2021 2/25)減少すると報告されています。

また、OSA1 にはネアンデルタール期から完全に保持された「p46」と、スプライスと呼ばれる機序により変異した「p42」の 2 種類があ るようです。p46 が高発現すると新型コロナウイルスの重症化は0.05 に、すなわち95%も抑制される可能 性が報告されています(Zhaou S, Nat Med, 2021 2/25)。 OSA1 は「RNase L」と呼ばれるRNA を切断できる 酵素です。これにより、新型コロナウイルスの司令塔である RNA が破壊され重症化が抑制されている可能 性も否定はできません。

日本人では、「新型コロナウイルスの重症化から守ってくれる可能性」があるネア ンデルタール人由来のOSA1 は約2 割の方に保持され、新型コロナウイルスの重症化を起こし易い3 番染色 体は殆どの方が保持はされていないようです。

  • p46が強いと新型コロナに強くなる
  • OAS1はRNase Lという酵素を作り出す
  • (推測)ネアンデルタールから引き継いだと言ってるのはOSA
  • (誤記がひどい)OSA1 は「RNase L」と呼ばれるRNA を切断できる 酵素です

結論

OSA1 GG型は対新コロ最強遺伝子である。

これからwithコロナ時代とかいうんだったら、 おれの遺伝子の価値は爆上がりするな。 OSA1 GGを売りにして婚活します。

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